UKULELE

不思議なウクレレ(ハーフ)

リハビリ代わりに: バイオリンとウクレレを融合(?)させるとこのような楽器になる様です。 他にも面白い楽器がいっぱい。 ・ハープとチターとオートハープ Harp & Zither

ウクレレ練習に向くソフト

GarageBandをMTRとして使って練習していたが、GarageBand自体は楽譜の入力は出来ない(現実的でない)。楽譜があまり読めない私は、弾こうとしている楽曲の確認をするための適当なソフトを探すことにした。 以前『DTM(デスク・トップ・ミュージック)』と呼ばれていたジャンルのソフトのことを、最近では『DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)』と言うらしい。Appleに買収されたLogic(Logic Express)も含めいろいろあるんだけど、「すげー曲作るぜ!」というのが目的じゃなくて、ウクレレの練習を支援してほしいだけなので、機能テンコ盛りのソフトは使い難そう。それに結構高い。 Macで探すという制約もあって、なかなか良いものが無い。4弦のタブ譜に対応できることが分かったので、最初、TablEditを使ってみた。でもMac OS X版では日本語を使うと問題があるとか、外部音源を持っていないのでQuickTimeで鳴らすと音がしょぼいなど、気に入らない点もある。 そこでMelody Assistantを試したみたところ、かなりいい感じ。日本語の言語設定もある。しかも$20、バージョンアップ料金は無料。安い。タブ譜も扱え、デジタル録音機能もあるのでGarageBandで行っていたことも出来そうだ。以前もデモ版をちょっと試した気がするが、フランス製の不思議な雰囲気に当てられて、その良さに気付かなかった。 Windows版とMac版の両方があって、日本語モードに切り替えられるようになっている割には、何故か知名度は低いみたい。もったいないな。

Sanoe (5)

(続き) 以上、サノエというのが誰なのかを中心にこの曲について調べてみたのだが、サノエの特定に拘り過ぎて、真実から遠ざかってしまったのではないかと思い始めた。 男性の方に着目すべきではなかったか。サノエに呼びかけているのがカラカウア王だと考えたらどうだろう。「サノエ」がハワイの人民を象徴する女性ならば、人民に語りかけるのはリリウオカラニよりも兄のカラカウア王の方が自然だ。そして、サノエには特定のモデルはいないのだと思う。歌が作られたとされる1870年中頃、リリウオカラニは女王ではなかった。王族とはいえ、また王位継承者になったとはいえ、王を差し置いて恋人として人民に語りかけるということはあるだろうか。 私はこの歌を、困難な状況にも屈せず愛するハワイの人々を導くカラカウア王の決意を表している、と考えることにした。

Sanoe (4)

(続き) サノエが誰なのかを特定できる、揺るぎない根拠というものは無いらしい。なので、自分で好き勝手に考えると: 個人的には、作者とされるリリウオカラニ女王やカペカだとは考えにくい。男性の立場で自分のことを想う歌を作って発表するというのはどうなんだろう。他に(作者が明言する)そんな歌を聴いた覚えがないのだが。もっとも、カペカが作詞者ではなくて、リリウがカペカの話を参考にしたと言ったのが何時の間にか作詞者とされた可能性もあるのかも。 自分の歌詞の解釈では、リケリケ王女というのも無い気がする。歌詞の“Likelike”がリケリケ王女のことだとすれば、サノエの他にリケリケ王女が登場するのは変だと思う。 『サノエ』は表面上は宮廷内の、表沙汰に出来ない恋愛を歌っているようなので、判ってしまいそうな人がモデルだと大問題になったのではと心配してしまう。何か核になるストーリーはあったにせよ、具体的に誰と言える程の人物は居ないのじゃないかな。(その「核になったストーリー」が問題なんでしょ!って言われそうだけど。) 『サノエ』の裏の(真の)意味は、“He Mele Aloha” の解説 Sanoe (kanoe), the mist, referred to the Queen’s people, the Queen awaits their will. に沿った、愛するハワイの人々を導く女王としての決意を表しているという解釈を採用したい。リリウオカラニは1877年、弟レレイオホク王子の急死によって王位継承者となる。『サノエ』は1870年代中頃に作られたと言われていて、女王となることが決まった後なのか微妙である。でもそう考えると、女王廃位とハワイ王国終焉に結びつけて語られる『アロハ・オエ』と同じぐらいドラマチックな歌ということになる。 (続く 想定外)

Sanoe (3)

(続き) サノエとは誰か。2005年発行の山内雄喜著『元気が出るハワイアンの名曲25選』では「現代ではリケリケ王女のこととされているが、そう言い切ることは難しい。」と、リリウオカラニ女王、リケリケ王女、エリザベス(カペカ)の説があると紹介している。結局、特定する決め手が存在しないということなのだろう。 女王やカペカがサノエではないかと言われるのは、作者とされる両者が自分の体験を元に作った可能性からだと思うが、リケリケ王女を挙げる根拠は何なのか。『サノエ』はリケリケのために書かれた歌とされているらしい。そう言われる理由が解れば、サノエがリケリケなのかどうかがはっきりしそうだけど、リリウオカラニがそう言ったとか、何かに書いてあるという訳でもない様な……。『サノエ』の5番の歌詞に、“Likelike”が登場する。このことが、「リケリケ王女のために書かれた歌」とか「サノエはリケリケ王女のことだ」とされる理由なのかもしれない。 ハワイ語は理解できないので英訳を見ているだけだが、4番までよりも詩的に訳しているのか、この5番の歌詞の意味がさっぱり解らない。何故、「ローマ」や「リケリケ」が出てくるのだろうか。HUAPARAの英訳で“Moving now upward”とあるけど、ハワイから見てローマは「上」に移動して向う場所でもないだろうし(ハワイに「上京」という概念が?)、上に移動しそうなのは4番に登場する「噂好きな鳥」ぐらいだ。次の“Like the Princess Likelike”で何かがリケリケみたいだといっているが、リケリケ王女がローマに行ったという話は読んだことないし、って事はつまり……。どうもリケリケ王女に敬意を表して作った歌というのも怪しい気がする。 (続く たぶん次で終わるかと…)

Sanoe (2)

(続き) 前述HUAPARAのサイトでは、 This song is about an affair in the royal court. Sanoe, the woman, was probably Kapeka; the gentleman, unknown と、ある男性とカペカのことと思われる女性『サノエ』との宮廷の恋の歌であるとしている。ここにもカペカが登場するが、カペカとはどんな立場の人なのだろうか。 新年会で同じ曲を演奏したウクレレ仲間が持っている本、“He Mele Aloha”の解説には、 This song, written to honor Likelike by Princess Lili`uokalani and her friend, Elizabeth Achuck, is full of court intrigue, which is discussed in The Queen’s Songbook. Sanoe (kanoe), the mist, referred to the Queen’s people, the Queen awaits their will. 1870s. と、「リリウオカラニ王女と彼女の友達のエリザベス・アチュークによって、リケリケを讃えるために書かれたこの歌は…」となっている。 カペカとは、このエリザベス・アチュークのことであるらしい。リリウオカラニが「王女」とされているのは、女王に即位するのは1891年で、曲を書いた1870年代はまだ王女だったということか。リケリケはリリウオカラニの妹のリケリケ王女(Princess Likelike)。ここでは、サノエとは『霧』で、女王の人民を指すとなっている。(何故、「女王の」なんだろうか?) (続く)

Sanoe

トリノ・オリンピックが開幕した今日、新栄のKaLaPaNaでウクレレ教室の(ちょっと遅めの)新年会だった。「生徒もステージで弾きましょう」ということなので、数少ないレパートリーの中から“Sanoe”(サノエ)を選ぶ。 人前で演奏するのはなかなか平常心という訳にはいかず、一人で気楽にポロポロやっている時には失敗しないところも躓いてしまったりする。今日の演奏は……甘めに採点すると、自分では80点ぐらいの出来かな。あくまで今の実力に照らすと、だけど。 “Sanoe”について、教室で使っている白石信編『ウクレレでうたうハワイアン名曲集』では、 「朝霧にぬれたレアフの花のように美しいサノエよ、私の想いを聞いておくれ……」といった内容の恋のセレナーデで、ワルツ・テンポで演奏されるクラシック・ナンバー。サノエは、リリウオカラニ女王を指すといわれる。 と解説されている。しかしこれは本当だろうか。リリウオカラニ女王(Queen Lili`uokalani)とは、あの有名な曲 “Aloha `Oe”(アロハ・オエ)の作詞作曲者としても知られる、ハワイ王国最後の君主。この本には、Sanoeを作った人については書いてない。検索すると、リリウオカラニ女王の作であるらしい。 ・HUAPALA >> Sanoe 女王が自分の美しさを讃える曲を作る、というのは変だ。Sanoeを収録したCDの情報などでは、作曲がリリウオカラニで、作詞がカペカ(Kapeka)とされている。本人が作詞者でないならば「サノエとはリリウオカラニ女王」というのはあり得るだろうが、私としてはどうもスッキリしない。 (続く)

教則本つながり

先回はムビラの教則本の話だったが、今回はマンドリン。 近所の図書館の新着コーナーで見つけてあったバオバブの栽培方法を書いた本を借りようとしたら、貸し出し中であった。残念。借りようと思っていたもう一冊の、『図で解る正しいマンドリンの弾き方』はまだあった。バオバブ本はまた今度にして、こちらを借りて来る。 この本はラウンド・マンドリンの教則本で、まだ発刊されたばかりの様だ。今のところマンドリンを弾く予定(?)はないのだけど、本が放っている雰囲気がいい感じだったので、読んでみたくなったのだ。英文と和文が並記されていて、外国の教則本を翻訳したものかと思ったが、著者は日本人だった。 マンドリンは4対8本の金属弦を張った、主にピックを使って弾く楽器で、ナイロン弦をもっぱら指で弾くウクレレとは違う。しかし、同じ撥弦(はつげん:弦を弾く)楽器であり、弦を振動させる方向による音色の違いの説明を読むと、参考になる共通点があると感じる。ウクレレには肩肘張らない親しみやすいイメージがあるけれど、その辺が仇となってか、弦の振動方向を追求する様なアプローチの教則本は見たことが無い気がする。この本に書いてあることは、ウクレレ弾きにも役に立ちそう。

業務連絡

Jさんへ 不真面目な生徒の私ですから純粋なウクレレ・ネタは少ないので、トップページをチェックしてくださいね。UKULELE カテゴリー以外でもウクレレについて書くこともあります。

リズム音痴

今度、ウクレレ教室の演奏会で二人で合奏することに。一人で弾いているときは、失敗しても(←よく失敗している)自分が下手だということだけで、まぁそれで構わないが、合奏だともう一人に申し訳ないから、いつもより練習に熱が入る(というか、いつもは、あまりしてない)。 Apple のお手軽ループ・シーケンサ GrageBand を MTR 的に使い、先ず相手のパートを自分で弾いて録音し、それに自分のパートを合わせて弾いて練習することにした。相手のパートと言っても、曲の1番と2番で入れ替わるだけだから問題ない。録音完了して聴いてみると…。うーむ、これはかなりマズいぞ。 自分の演奏を録音して客観的に聴いてみると、リズムがバラバラ。一緒に練習しているときは相手がうまく合わせてくれているので気にならなかったのだが、難しいところは遅くなり、簡単なところは大急ぎといった感じで、ヨロヨロしている。 これはもうちょっと改善せねばなるまいと、リズム練習に重点を置くことにした。とは言え、大きなメトロノームを買うのも結構高そうだし、パソコンのソフトで、出来ればタダで済ませたい。メトロノーム・ソフトは、ユーザの多い Windows 用ならば選択肢が広いが、Mac 用はあまり無いみたい。今まで見つけたソフトは二つ。 UkuTune はその名のとおりウクレレ用チューナーの機能を持つメトロノーム・アプリで、用途的にはピッタリ。しかし時間を作るプログラムにループを使っているのか、CPU 使用率が高くてファンが回り出してしまい、喧しくて練習どころではなくなる。残念ながら使用を断念。 その点、AquaGnome は大丈夫なので、こちらを使っている。 さて、本番までにリズム音痴は直るのだろうか。