BICYCLE

FIAT Panda × 自転車

納車以来やろうと思っていて、まだ実行していなかった車載輪行。がっつり乗りたくはないがリフレッシュに少し乗りたい今の気持ちにぴったりと、木曽川沿いのサイクリングロードに行ってきた。

ゴールデンウィークの成果

今年のGWも旅行計画は無くて大して遠出もしてないけど、いろいろ良いこともあった。その中の一つ、長く温めていた自転車の改造プランを実行することが出来た。 リアのハブを SRAM Dual Drive にして3×8の24段化した Boardwalk だったが、増速側は重過ぎて踏めなくて、実質16段しか使っていなかった。そこでクランクセットを 45Tの Capreo FC-F800 にして、低速側にシフトさせた。合せて、BBを TANGE LN7922 110.5mm に、リアディレイラーを SORA RD-3500 SS に、スプロケットを CS-HG50-9 12-27T 、チェーンを CN-HG93 に交換した。 初めての作業ばかりで、なかなか手間取った。特に旧BBの取り外しは、一度しか使わない専用工具を買うのをケチったら全然歯が立たなくて、ショップに泣き付き外してもらう(お店も苦労していた)。最後のチェーンを継ぐときには、ディレイラーの張力に何度もチェーンを外されながら、やっとコネクィングピンを付けたら通ってないところがあって、ピンを買いにショップに行く羽目に。 27段化しても自転車が趣味の人でなければ、見ても「いったい何処が変わったの?」というやつだが、ダブル・チェーンガードにもなったし、いろいろ実用的になった……はず。一応少しだけ走ってみたけど、まだちゃんと調整が出来てない。 早く乗りたい!

お千代保稲荷まで

2016年最初のサイクリングに、岐阜県海津市の千代保稲荷神社(通称「おちょぼさん」)に行った。西濃方面は自転車を乗るのには、その地形やサイクル・トレインがあるなど条件が良いので、一度走ってみたいと思っていた。 とにかく正月休みは車の渋滞が嫌だ。高速を使わずに、木曽三川公園ワイルドネイチャープラザの駐車場まで自転車を積んで行き、そこから木曽川、長良川を越えておちょぼさんを目指す。長良川を渡ったあたりから車が数珠繋ぎになっている。この渋滞を辿っていけば着ける訳だ。やあ、御苦労様。 「みんなも自転車で来た方が良かったんじゃないの?」と得意になっていたら、着いても自転車を停めておくところがなくてオロオロ。早速、人の不幸を笑った罰が当る。 門前町は凄い人込み。お千代保稲荷には来たことがあるはずだが、全然イメージと違う。おかしいな。鯰などの川魚料理が有名なのは知っていたけど、串カツが人気なんだそうで食べてみる。 食事もして、やっぱり来たからには御参りしなくてはと参拝の列に並んでみたものの、全然進まない。どちらかと言えば自転車に乗るのがメインのはずが、参拝に時間が掛ったので帰りに遠回りは出来なくなった。 参拝終えて自転車まで戻り、走り始めると……あれ、後輪の空気がない! 置いている間に弄られたか? 新年早々、パンク修理かよ……。とりあえず携帯ポンプで空気を入れてみる。空気を入れていると年配の女性に声を掛けられた。「自転車? ヒノサンみいだね。どこから来たの」。ヒノサン? ヒノさん…‥あ、火野正平! いえいえ、そんな大層なもんではないです。その人は以前はデカいバイクに乗っていたのだそうな。格好良いバアちゃん! 手持ちのポンプで空気を入れたチューブは、すぐには萎んではいかない様子。いたずらで空気を抜かれたのか? ときどき空気を補充しながらでも車まで戻れるか、駄目なら手っ取り早くタクシー呼ぶかと考えていたが、自力で辿り着くことが出来た。自宅に着いたときには、また空気が無くなっていた。少しずつ抜ける様だ。不幸中の幸いと言えなくもない。明日は整備だな。 それにしても、今日は暖かかった。折角、冬用にウェアを新調したのに、それ着ることなく車に置いていった。デビューはお預け。

しまなみ海道 (8) 海の道 その2

(続き) 大島や岩城島は愛媛県だったが、生口島は広島県。広島といえば「広島風お好み焼き」だろうということで、バス食堂「福ちゃん」に入ってみる。中はすっかりご機嫌に出来上がった爺っ様達のカラオケ大会状態だった。 お客さんが置いていったという蜜柑を貰って三人とも負荷を増やし、強くなってきてしまった雨の中を出発した。帰りは生口島から、大三島、伯方島、そして昨日の大島を通って帰らなければならない。時間がないので、あまり寄り道が出来ない。ひたすらペダルを漕ぐ。大三島に渡る多々羅大橋に着くころには雨も上った。 大三島橋を渡って大三島から伯方島へ。 そして、伯方・大島大橋を渡って大島へ。ここまで来ればもう様子が分っている。 昨日行ったけどお休みだった宮窪の和菓子屋「前神一心堂」にまた寄ってみる。ガイドブックに載っていた「よろい最中」を買いたかったのだ。「お、電気が点いてるし、今日はやってるな。よーし……」と引き戸を開けようとすると、あれ開かないぞ? 声を掛けたりしたが反応無し。そこへ近所の人が通りがかったので呼び止めて訊いてみたが、やってるはず、ひょっとしたら何処かへ出掛けてるのかもという話。出来るのは硝子戸の中に見える「御用の方は上のボタンを押して下さい」の文字を虚しく凝視めることだけであった。 昨日の敵、大島の坂道と再戦。今度は何処で終るのか分っているから、その分楽であった。後は来島海峡大橋を渡って宿のサンライズ糸山へ。旅行はまだ続くけど、これで自転車活動は終了となった。 旅行記を書くのにえらく時間がかかってしまった。後半は天気が良くなかったので景色については今一つだったのと、しまなみ海道を自転車で渡りきった訳でもないし、旅行としてはもっとのんびり瀬戸内の風情を味わいたかった。また行ってみたいものだ。

しまなみ海道 (7) 海の道 その1

(続き) 四国側の宿から最初にあって(馬島を除く)、長い登りで立ちはだかる厄介な大島。こいつを越えなければ他の島に行けない。でもそれは陸路に限った場合だ。今度は来島海峡大橋とは逆方向の今治港まで走った後、自転車を高速船に載せて岩城島を目指す。(乗ってるだけだけど。) 岩城島はどの島とも橋で繋がっておらず、「しまなみ海道」には含まれていない様な気もするが、細かいことは気にしない。岩城港に着いて、海とか蜜柑やレモン畑を見ながら時計回りで小漕港へ。そこから今度は、車も運べる渡し船的な小型フェリーで生口島に渡る。流石は瀬戸内海。船による交通が身近なものであることを実感。 (続く)

しまなみ海道 (6)大島 その2

もうすぐ今年も終わる。今年と言うより去年のやり残しだが、大急ぎで旅行記を片付けよう。 (続き) 漁協がやっているという「魚食レストラン能島水軍」で、急坂越えの労をねぎらいウニ丼を奮発す。何か、イメージと違うが…… その後、道を挟んで反対側にある「村上水軍博物館」を見学する。 「行き」とは違う、大島の真ん中を通る317号ルートで帰る。死ぬ程しんどかった田浦峠ほどではないにしろ、宮窪峠に向けて登り坂が延々続き、こっちも楽ではない。 朝も立ち寄った道の駅でちょっと休憩して来島海峡大橋へ登り、大島を離れる。途中、第二大橋と第三大橋の間にある馬島にエレベータで下りて、神社など観ながらぐるぐるした。 いやはや、想像よりもなかなか大変だった。明日はもっと遠出をするつもりなのだが、大島ひとつで梃摺っていて、明日は大丈夫なのだろうか。 (続く)

シルバーウィーク

今年は5連休になったシルバーウィーク。大したことはしていないが。 大垣市で開かれた「ツール・ド・西美濃」という自転車イベントに、ゴールする人達を出迎えるサンバ隊の応援というか、見学に行った。 あとは、車に乗せてってもらって、北陸でアオリイカ釣りを。相変らず、1パイずつしか釣れない。「何故 何故 上手くイカないの〜」と歌いながらエギを投げ続けた日であった。

奥美濃サイクリング(6) 長良川鉄道輪行

(続き) 発車の時刻が近付いてきたので写真を撮らせていただき、お店から直接プラットホームに向う。今回のツーリングで、自転車で走るのと同じくらい、この長良川鉄道で輪行してみるということが目的というか、目標だった。いつかこれでやって来て、長良川沿いに美濃辺りまで走ってみたいと思っている。 そういえば、「奥美濃サイクリング」と言ってはいるが、今回メインで走った峠の向う側の九頭竜湖や石徹白周辺は「奥美濃」じゃない気もする。まあ細かいことは良いか。 駅の敷地の中には、昔は実際に使われていた転車台があって、そんなものを観ながら待っていると、列車がやってきた。一両編成だから「列車」じゃないな。 乗り込んで、ワンマン・バスの様に整理券を取って座る。ここから終点の美濃太田駅までは各駅停車でたっぷり二時間の道程。 走りだしてから暫くして、買っておいたお握りを出して食べる。自分の近くに他の乗客が来ないのは、沢庵の匂いをぷんぷんさせているからだろうか。それとも自転車を入れた輪行袋の、大きな荷物が怪しいからか。列車は長閑な景色の中をのんびり走る。 南に行く程人も増え、田舎の風情も徐々に無くなって「日常」に近付いていく。とうとう美濃太田に到着。そこから電車を乗り継ぎ、最後は自走にて自宅へ。長い一日だった。

奥美濃サイクリング(5) 花まんま

(続き) 長良川鉄道、美濃白鳥14時12分発の列車には間に合わなかったが、次の16時46分には時間がある。どうせなら長良川鉄道の終着駅「北農」まで行き、そこから美濃太田まで全駅制覇しようと、白鳥の町から北上する。 白鳥の町で自転車乗りを見掛ける。あれっ? このサイクリング・ジャージ、さっき九頭竜ダム下で会った人の様な。結局、石徹白を出発してから自転車乗りと会ったのは二回だけだったが、それは「一人だけ」ということなのか。 美濃白鳥から三駅。道は登りである。もうすっかりバテていて、ちょっと後悔。途中、「道の駅 白鳥」で団子の様な、餅の様なものを食べて休憩。売店のおばちゃんに「長良川鉄道の中で物を食べたら怒られるかなぁ」と訊くと大丈夫という回答だったので、夕飯代りのお握りも買う。 結構遠かった。やっと北農駅に到着。駅の隣はお店になっている様だ。まだ暫く列車の時刻まで時間があるので、自転車をたたんで輪行袋に入れてから、お店に入ってみる。 駅には列車を待っている人が他にも居たが、店のお客は自分一人だけ。五平餅を食べながら、店のおばちゃんと今日の行程やら、石徹白のことについてお喋りをする。サービスで姫竹の煮物を出してくれた。そういえばと、何年か前の石徹白のフィッシング・ホリデーで、出展していた人(吉田さん)達が「根曲り竹」というものを焼いて食べていたのを分けてもらった話をしたら、根曲り竹は姫竹のことだと教えてくれた。 それと、今日はもう一人自転車乗りが来たという話だった。どうも、さっき会ったあの人らしい。自分とは逆コースの、油坂峠を登って桧峠を下りるルートだった模様。こっちとは違い、全部自走で凄いな。 お店の名前は「花まんま」といい、地元のおばちゃん数人で交代で切り盛りしているとのこと。名前に込めた気持ちも話してくれた。今回は時間が中途半端でゆっくり食事をしている訳にはいかなかったのが残念。また訪れる機会があると良いな。 (続く)

奥美濃サイクリング(4) 油坂峠越え

(続き) 九頭竜湖沿いに走っている間は、ほぼアップダウンは無し。途中、ドライブインでソフトクリームを食べながら暫く休憩する。ここまで思ったより時間が掛ってしまった。列車の時間は早い方の計画は無理だから、開き直ってのんびり行こう。 箱ヶ瀬橋 別名「夢のかけはし」 九頭竜湖に掛かるこの橋は、瀬戸大橋のプロトタイプとして建設されたのだとか。全然 大きさが違いますが。 九頭竜湖が終ると、また登りが始まる。ここから油坂峠まで厳しいことは予想していたが、その前に九頭竜湖までの登りで既に消耗していて、旧道に入ってから急な坂で止ることを余儀無くされる。もう自転車で登り切ることに拘る気持ちは無くなっていて、立ち止まって休んでいるよりはと、二回ほど押して歩いた。そしてとうとう峠のトンネル。 油坂トンネル ここから一気に下る。ブレーキの掛け続けで、リムの発熱が凄い。途中で自転車進入禁止のループ橋を避けるために脇道に逸れる。集落のなかを通って町まで下り、ささやかな冒険が終った。 (続く)