Sanoe


トリノ・オリンピックが開幕した今日、新栄のKaLaPaNaでウクレレ教室の(ちょっと遅めの)新年会だった。「生徒もステージで弾きましょう」ということなので、数少ないレパートリーの中から“Sanoe”(サノエ)を選ぶ。


人前で演奏するのはなかなか平常心という訳にはいかず、一人で気楽にポロポロやっている時には失敗しないところも躓いてしまったりする。今日の演奏は……甘めに採点すると、自分では80点ぐらいの出来かな。あくまで今の実力に照らすと、だけど。


“Sanoe”について、教室で使っている白石信編『ウクレレでうたうハワイアン名曲集』では、


「朝霧にぬれたレアフの花のように美しいサノエよ、私の想いを聞いておくれ……」といった内容の恋のセレナーデで、ワルツ・テンポで演奏されるクラシック・ナンバー。サノエは、リリウオカラニ女王を指すといわれる。


と解説されている。しかしこれは本当だろうか。リリウオカラニ女王Queen Lili`uokalani)とは、あの有名な曲 “Aloha `Oe”(アロハ・オエ)の作詞作曲者としても知られる、ハワイ王国最後の君主。この本には、Sanoeを作った人については書いてない。検索すると、リリウオカラニ女王の作であるらしい。


 ・HUAPALA >> Sanoe


女王が自分の美しさを讃える曲を作る、というのは変だ。Sanoeを収録したCDの情報などでは、作曲がリリウオカラニで、作詞がカペカ(Kapeka)とされている。本人が作詞者でないならば「サノエとはリリウオカラニ女王」というのはあり得るだろうが、私としてはどうもスッキリしない。


続く