TRAVEL

夏のイベント綱渡り

八月最後の週末、相方の愛車絡みのイベントと自分のウクレレのイベントを全てこなすべく、一緒に出掛けた。 先ずは南木曽町でオートキャンプ。天気は生憎の雨まじり。 一度強く降ったときにタープのペグが飛んで倒れてしまって慌てて建て直したものの、後に上って、キャンプ・ファイヤー、花火、肝試しなどをして遊んだ。 翌日、早朝に出発して、モリコロパークの鯱レレ万博2016へ。クラチウクレレ教室で参加した後、プロのステージをいくつか観てから、今度は蟹江の商店街のイベント、ALOHA DE 一番街に向う。 道に迷いつつ、会場に到着。こちらも天気が心配されたが、自分達の演奏のときは何とか保って、ミッション・コンプリート。これで夏のウクレレ関連イベントも全て終った。 かなり無理目のスケジュールだったが、良い夏の思い出になった。全部運転してもらうことになってしまって、感謝です。

しまなみ海道 (8) 海の道 その2

(続き) 大島や岩城島は愛媛県だったが、生口島は広島県。広島といえば「広島風お好み焼き」だろうということで、バス食堂「福ちゃん」に入ってみる。中はすっかりご機嫌に出来上がった爺っ様達のカラオケ大会状態だった。 お客さんが置いていったという蜜柑を貰って三人とも負荷を増やし、強くなってきてしまった雨の中を出発した。帰りは生口島から、大三島、伯方島、そして昨日の大島を通って帰らなければならない。時間がないので、あまり寄り道が出来ない。ひたすらペダルを漕ぐ。大三島に渡る多々羅大橋に着くころには雨も上った。 大三島橋を渡って大三島から伯方島へ。 そして、伯方・大島大橋を渡って大島へ。ここまで来ればもう様子が分っている。 昨日行ったけどお休みだった宮窪の和菓子屋「前神一心堂」にまた寄ってみる。ガイドブックに載っていた「よろい最中」を買いたかったのだ。「お、電気が点いてるし、今日はやってるな。よーし……」と引き戸を開けようとすると、あれ開かないぞ? 声を掛けたりしたが反応無し。そこへ近所の人が通りがかったので呼び止めて訊いてみたが、やってるはず、ひょっとしたら何処かへ出掛けてるのかもという話。出来るのは硝子戸の中に見える「御用の方は上のボタンを押して下さい」の文字を虚しく凝視めることだけであった。 昨日の敵、大島の坂道と再戦。今度は何処で終るのか分っているから、その分楽であった。後は来島海峡大橋を渡って宿のサンライズ糸山へ。旅行はまだ続くけど、これで自転車活動は終了となった。 旅行記を書くのにえらく時間がかかってしまった。後半は天気が良くなかったので景色については今一つだったのと、しまなみ海道を自転車で渡りきった訳でもないし、旅行としてはもっとのんびり瀬戸内の風情を味わいたかった。また行ってみたいものだ。

しまなみ海道 (7) 海の道 その1

(続き) 四国側の宿から最初にあって(馬島を除く)、長い登りで立ちはだかる厄介な大島。こいつを越えなければ他の島に行けない。でもそれは陸路に限った場合だ。今度は来島海峡大橋とは逆方向の今治港まで走った後、自転車を高速船に載せて岩城島を目指す。(乗ってるだけだけど。) 岩城島はどの島とも橋で繋がっておらず、「しまなみ海道」には含まれていない様な気もするが、細かいことは気にしない。岩城港に着いて、海とか蜜柑やレモン畑を見ながら時計回りで小漕港へ。そこから今度は、車も運べる渡し船的な小型フェリーで生口島に渡る。流石は瀬戸内海。船による交通が身近なものであることを実感。 (続く)

しまなみ海道 (6)大島 その2

もうすぐ今年も終わる。今年と言うより去年のやり残しだが、大急ぎで旅行記を片付けよう。 (続き) 漁協がやっているという「魚食レストラン能島水軍」で、急坂越えの労をねぎらいウニ丼を奮発す。何か、イメージと違うが…… その後、道を挟んで反対側にある「村上水軍博物館」を見学する。 「行き」とは違う、大島の真ん中を通る317号ルートで帰る。死ぬ程しんどかった田浦峠ほどではないにしろ、宮窪峠に向けて登り坂が延々続き、こっちも楽ではない。 朝も立ち寄った道の駅でちょっと休憩して来島海峡大橋へ登り、大島を離れる。途中、第二大橋と第三大橋の間にある馬島にエレベータで下りて、神社など観ながらぐるぐるした。 いやはや、想像よりもなかなか大変だった。明日はもっと遠出をするつもりなのだが、大島ひとつで梃摺っていて、明日は大丈夫なのだろうか。 (続く)

コロちゃん

LUMIX DMC-GF1 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. 大島の来島海峡大橋の近くにある道の駅「よしうみいきいき館」にいる人気者、コブダイのコロちゃん。水槽の他の魚はたぶん食用だが、このコロちゃんだけは長生き。芸は身を助く。

しまなみ海道 (5)大島 その1

(続き) 朝、同行者達のレンタサイクルの手続きを終えて、8時半頃に宿を出発。とうとう、しまなみ海道の橋を渡る。自転車乗りの聖地と言うから、日本中から集まった自転車乗りが数珠繋ぎに……と思いきや、それ程ではなかった。 LUMIX DMC-GF1 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. 来島(くるしま)海峡大橋は、第一橋、第二橋、第三橋から成る全長4Km超のしまなみ海道最長の橋である。この旅行の間、都合三回自転車でこの橋を渡るのだが、宿の目の前に在って最初に渡ったこの橋があまりに立派なので、他の橋の印象は正直薄い。 橋を渡ると、そこは大島。まずは道の駅に寄ってから、景色が良さそうで比較的楽な島の西側を北上するルートを取る。 LUMIX DMC-GF1 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. バラ園で休憩して、店で GIANT 提供の空気入れを借りる。ほぼ海沿いの、楽々ルートだったが、泊から急激に立ち上がる田浦峠越えでヘトヘトに。「しまなみ島走Book」には「ママチャリにはキツイ!」と書いてある。ママチャリじゃなくてもキツイわ。随分、押して歩いた。坂の途中、お年寄りが「若い人は元気で良いのぉ」と言っていたけど、この坂を自転車を押して登れるだけでも相当なものだと思う。都会のお年寄りなら、そのまま天国に行ってしまいそう。 死にそうな思いをして登ったら、下りは快走、快適。これを降りたら昼飯だ! (続く)

しまなみ海道 (4)ベースキャンプ

(続き) LUMIX DMC-GF1 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. 散策の最後に明日から渡る来島海峡大橋を糸山公園から眺め、宿に戻る。今回の旅行の宿に選んだのは「サンライズ糸山」という、この橋のたもとにある施設。自転車乗りの要望に答えた便利な設備があり、ここでレンタサイクルもやっている。 しまなみ海道を走るのに素晴しい立地ではあるが、ここに連泊すると毎日ここまで戻ってこなくてはならないということになる。荷物を全部背負って移動すれば今治から尾道まで行けるけども……。帰ってきてから分ったのだけど、その辺の問題は認識されている様で、「荷物らくらく便」という試みもされているとのこと。 LUMIX DMC-GF1 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. (続く)

しまなみ海道 (3) 海賊と烏賊族の海

(続き) 「しまなみ海道」は、かつて村上水軍の縄張りであった。村上水軍のことは詳しくないのだけど、この旅行の少し前にテレビで、小説『村上海賊の娘』について著者の和田竜と女優の杏が対談する番組をやっていて、「へぇー。世の中ではそんな小説が流行っていたのか。これは杏主演で映画撮りそうだな」と思いながら観ていた。 初日はまだ橋を渡らずに、四国側をぶらりと。来島(くるしま)村上家の根城だった、来島を眺める。 LUMIX DMC-GF1 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH. 『村上海賊の娘』の能島(のしま)村上家の能島もそうだが、よくこんな小さい島の城(と言うか砦)が機能するなぁという印象だ。激しい潮流があればこそなんだろう。 海岸を走るとアオリイカ狙いの釣り師がちらほら。墨跡もあちこちに。アオリイカ狙いにはもってこいのこのエリア。だが今回の旅行では、捌いて部屋を墨で汚すことは出来ないし、レストランに調理してくれとも言えないしで、釣りをするのは泣く泣く諦めていた。その点は民宿だったら良かったんだけども。もっとも次の日からは、日のある内は走るのに忙しいし、夜は疲れているしで、釣りは出来そうにもなかったが。 (続く)