西安から来た琵琶弾き

昨日のNHKテレビの中国語会話に、中国琵琶奏者のティンティンが登場した。来週11月29日も出るらしい。 現在、ティンティン(宗 婷婷 Zong TingTing)は中部大学大学院に留学中。メジャーデビュー前から愛知県を拠点に活躍していて、私もミニ・コンサートに二回行ったことがある。 ・tingting【ティンティン】 暫く前に『女子十二楽坊』が流行ったが、どうもメンバーの顔が見えないと言うか、どうしてそんなに受けるのか分からない。自分はティンティンを推す(ファンなので)。地元(?)東海地区だけでなく、全国で知名度が上がるといいですね。

いつの間にか、汽水域

現在は釣りをするなという看板が立っている近所の川で、一日だけ釣りをして良いことにして親子釣り教室が開かれたと広報に載っていた。子供の頃よく釣りをしたその川の話を書いたとき、『ブラッド・スポーツ −ハサヤンパ河を遡る旅』という小説から題を借りた。小説の内容は関係ないつもりだったのだが…。 この小説を検索すると次の様に紹介されている。 中国奥地に源流を発し、極地地方を通ってニューヨークにまで流れ込む伝説の大河、ハサヤンパ。そこはすばらしい魚の宝庫であり、マストドンやユニコーンまでもが生息していた。少年ランナーは父親のティルカットに連れられて、釣りと狩りのキャンプ旅行にハサヤンパ河を訪れた。マストドンを撃ち倒し、淡水カジキを釣りながら、父子の旅は順調に続くように思えたが、ある苛烈な出会いがハサヤンパ河上流で二人を待ち受けていた…。奇想天外な傑作カルト小説。 このレビューだけ読むと気楽な子供向けファンタジーの様だが、実際には、まるで悪夢の様な世界が展開されて行く。 一方、広報に載っていた記事だが、インターネットでも読めるようになっている。 ・2004.No.808 11月15日号 23ページ この川、釣りが制限されている間に『ハサヤンパ』化が進んでいたらしい。釣れた魚がフナやコイやオイカワではなく「カワハゼやボラ、シーバス」だったというのは、にわかには信じ難いのだが…。このままいくと、淡水カジキが釣れる日も来るかもしれない。

竹の焼ける甘い匂い

先週末、久しぶりに竹の火入れをした。 以前から電気コンロを使っていたが均一に焼くのが難しく、漏斗を使って熱気を集中させる千葉さんの方法を雑誌『Fly Rodders』で見て、今度真似してみようと思っていた。写真で漏斗の注ぎ口部分を切り取ってあったのを見て予想していたのだが、面倒だったのでそのまま使ったらスプリット(竹を裂いたもの)より漏斗の口の方が狭いので熱が集中しすぎて均一に焼けない(千葉さん、こういう理解で合ってます?)。なんだかんだで、いつもと同じように斑模様の焼き上がりに。 『火入れ』とか『焼き入れ』というのは、竹の弾性を増すために行う熱処理のこと。どうして火入れをすると弾性が増すのか、今のところ、納得のいく説明に出会ったことがない。火入れを行うと竹に含まれている水分が数%まで落ちて云々と書いてあったりするが、「ご理解いただけましたか?」とか書かれても理解出来ない。火入れをした後暫く置いておけば空気中の水分が戻る気がするが、そのときはただ乾燥させた竹と比較してどうなのだろうか。 竹の『油抜き』処理を『火入れ』と同一視する説明もあるが、竿作り以外のジャンルでは、竹を煮るのも『油抜き』だし、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使う『油抜き』もある。煮たら水分はどうなってしまうのか。苛性ソーダで処理をすると火入れをしなくても良いのか。 ともかく、どうしてなのか誰も知らないけどお馬が皆パッパカ走る様に、火入れをすると竹は弾性が増すのである。 竹を焼くととても甘い匂いがする。いつも火入れをするときに、何か御菓子でも出来ないのかなと思う。

メール受信絶不調

リムネットのメールサーバーの応答がすこぶる悪い。 Eメールをいただいた方、申し訳ありませんが、返信が遅れると思います。ひょっとしたら受信の取りこぼしもあるかもしれません。 リムネットは日本のインターネット・プロバイダの草分け的存在であり、技術的にも信頼出来るところだったが、プロバイダー業務がイージェーワークスに移されてから、どうも危なかっしくなってきた。困ったものだ。11日からサーバーの増強を行う様だが、改善されないようなら他所へ移ることも考えなくてはいけない。

闘え!ヤマメちゃん

今日で10月も終わり、サントリー烏龍茶の『iPodプレゼントキャンペーン』も終了となった(←20日までだったらしい)。16本買うとiPodが当たるかもというもので、偶々1本買ったので登録してみたものの、禁漁で釣りに行かなくなったのでコンビニでお茶を買う事もなくなって、結局ポイントが貯まらず。 ポイントが貯まるとカンフー大会に出場出来て、勝てばiPod が貰えるという設定だったのだが、『ヤマメ』と名付けられた我がキャラクターは修行が間に合わなかったというわけだ。この成長の遅さから想像するに、このキャラの使うカンフーはやはり太極拳であろう。 銭育才著『太極拳理論の要諦』に、「太極十年不出門」(太極拳を始めた人は、十年以内は他流試合をしない)という諺が説明されている。日本人の武道、武術、格闘技に対する感覚では、高い精神性を理解するまでは粗暴な行動をするのでそれを戒めているのだと思ってしまうが、違うらしい。 つまり、同時に別々の拳法を始めた何人かの人が他流試合をする場合、大体十年を越えない内は太極拳を練習する者が勝つ可能性が少ない、と考えられていました。負けると太極拳の優位性に対する信念が動揺し、練習を止め、せっかくの何年かの努力が水の泡に帰する恐れがあります。ですから、師がなかなか他流試合を許さなかったのです。 (銭育才著『太極拳理論の要諦』) そう聞くと、十年間使えないのに護身の為に太極拳を習っていた昔の人って不思議ですな。師匠がよっぽど強かったということか。

イノシシ VS. ビルダー

先日『アートヴィレッジぎふ』にT.Craftの土屋さんを訪ねたとき、バンブーロッド・ビルダーの吉田さんも来ていて、二日前の台風でブースのテントの屋根に溜まった雨水を土屋さんと落としているところだった。土屋さん、吉田さんと三人で、どの屋台のエスニック料理を食べたかで盛り上がる。 ガンガンいろいろ食べたという、そんな吉田さんを紹介した記事が『ケリー』増刊号の『agim.(アギム) 秋号』東海版に載っていると最近知り、当然早速入手した。 吉田さん 吉田さんは名古屋に工房を構えるビルダーで、記事でも紹介されている様に日本産の真竹を使用している。記事は日本中で荒廃していく竹林に向き合う職人の紹介という点から書かれていて、あまり専門的な事は書かれていないが、(吉田さんのロッドを通じて真竹に)「世界的に著名な竹竿作家も興味を持ち、依頼に応えて何人かには日本から送った」という送り先とは、実は日本からもオーダーが殺到しているあの…おっと、出しゃばったまねは止めておこう。 全国的に出回っている雑誌ではない様な気がするが、東海地方のフライフィッシャーは本屋で『agim. 秋号』を探してみてはいかがだろうか。 吉田さん、記事では「イノシシの食害と戦いながら真竹の良さを世界に発信」となっていますが、どうか直接イノシシと対決してお怪我をされませんように。

BOKO!

10月11日、『アートヴィレッジぎふ』に出店しているT.Craftの土屋さんのブースを訪ねた。 釣りのイベントではないので、ランディング・ネットよりもペン・スタンドや花器の台など、一般の人向けの品物を多く出されていた。そのなかで、値段も手頃で木目が気に入ったペン・スタンドを買った。 花梨の瘤を使って作られているとのことで木目、色合いに変化があり、オイル・フィニッシュの手触りも心地いい。 無理矢理、タイイング・ツールを立てようと思っている。でも、ちゃんとタイイング用の『BOKO!』がありますよ。

我らが敵にして友

今日10月4日は天才ピアニスト、グレン・グールドの命日なのだそうで、巡回しているサイトでも取り上げられていた。 ・松田純一Macテクノロジー研究所 グレン・グールドの命日に彼の映像を見る! ・Letter from Yochomachi 10/4 Today グレン・グールド没 (1982.10.4) グレン・グールドの名を見聞きするといつも、湯川豊著『イワナの夏』に書かれているエピソードを思い出してしまう。グールドは六歳のとき、釣り上げられた魚がのたうちまわるのを見て以来、超過激な『釣り師撲滅運動家』になる。そして −− 彼は青年時代もひきつづき夏になるとシムコー湖畔にある別荘で過ごしたが、その時こそ憎っくき釣り師に地獄の責め苦を味あわせる好機だった。グレン・グールドは町にいてもそうであるように、真夏なのに部厚いオーヴァー・コートとハンチングで身をかため、モーター・ボートで湖に乗り出すのを日課としていた。「釣りをやめろ! ただちにやめろ!」と絶叫しながらモーター・ボートで走りまわり、釣り師を蹴散らし、湖の水をかきまわした。 (湯川豊著『イワナの夏』ヤマメ戦記 より) こんな人が近くにいたら大変である。でも湯川氏はそのグールドに、ある種、釣り師と同様なものを感じて「わが友よ」というのである。 グレン・グールドの演奏を聴いてみたくなってきませんか。どうもブログを書いていると、することが増えてしまう。先日『ブラッド・スポーツ』とタイトルを付けたものだから、ロバート・F・ジョーンズの小説『ブラッド・スポーツ』を借りて来て読む羽目になったばかりなのに…

山より危険

最終釣行も林道で猪が出たり、上流からドンブラコと蛇が流れて来て暫くニラメッコをしたりと、今シーズンの終盤は熊以外にもハプニングが盛り沢山だったが、特に怪我なども無く終えることが出来た。しかし、危険な生物は身近にもいるのである。 職場で打ち合わせをしていると突然、右足太腿の裏に鋭い痛みを感じた。そのときは何が起きたのか分からなかったのだが、作業服のズボンを脱いでみると、何と内側に蜂らしきものが一匹いるではないか! 一体いつの間に、どうしてこんなところに? シルエットは足長蜂のようだったが、仕留めるつもりが不覚にも逃げられてしまい、特定は出来なかった。最悪の事態を考えると、刺した蜂の種類が分からないのはまずいのだが… 蜂はある意味、熊より質が悪い。抗体が出来ていてアナフィラキシー・ショックを起こすと命に関わる。今回大事に至らなかったからといって、次も大丈夫かは分からない。むしろ、次回の方が危ないはず。 「気をつけよう」と言いたいところだが、これじゃあ、気を付けようが無いではないか。魚には恨まれてもしょうがない気がするが…

また来年

9月最後の休み、シーズン最後の釣りに行った。 釣れる魚のサイズは回を追うごとに小さくなっていき、今回遂にチビ共ばかりに。もっと良い型の魚も、川にはちゃんと居るのですがね… 来シーズンも釣りが出来ます様に。