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『ギター演奏法の原理』は当然、ギター演奏について分っていないと内容がよく理解出来ない。だから動作の各論についてはあまり分らないけれど、力の使い方について総論的には「指だけを使うのではなく、腕などの強い筋肉を持つ身体の部位を使用せよ」、「そのためには『関節の固定化』を利用せよ」ということの様だ。『関節の固定化』とは、ある関節を動かなくして他の部位の動作や動きを伝える“媒介”の役割を果す様にするということだと言う。
親指と他の指を対抗させ摘む力で押弦をすれば、これは指の力で行っていることになる。押弦に上の方針を適応するなら、手首や指の関節を『固定化』して、例えば腕の力で引っ張れば良い。このとき、親指は押弦に関して補助的な働きしか行わない。だから他の指の反対の位置にする必要はない。腕の力を効率良く伝えるためには、手首はなるべく曲げない方が良いだろう。指は、指先が指板に垂直に近くなる様にする。
手で握りこむ力や指で摘む力で押弦しないとしても、腕の力を伝えるために指の関節を固定化しておくためにも力は必要である。それで疲れてしまうのでは意味がない。ここで、先に書いた握力について思い出してほしい。握力には「クラッシュ力」、「ピンチ力」、「ホールド力」と三種類あるという話であった。「握ったものを保持する力」であるホールド力というのは、つまり関節を固定化した状態を保つ力だと思う。例えば(それ程重くない)鞄を長い時間持っていられる様に、ホールド力は持久させることが出来る。だから、指の関節を固定化させる力の使い方の方が、クラッシュ力やピンチ力によって指自体で押弦するよりも疲れないはずだ。
さて、上手いウクレレ奏者は実際にこの様な押弦を行っているだろうか。この推測、外見からは結構良い線いっている気がする。 左手の親指は大抵、他の指よりかなりヘッド側にあることが多く、ネックに軽く添えているだけに見える。この形は両側から押して挟むのには効率が悪いはず。手首もあんまり曲げてない。ただ、「指の力は要らない」という話は聞くけど、「腕で引っ張っている」というのは聞いたことがない。ちょっと無理矢理考えると、腕にとっては押弦に必要な力は大きくないので、あまり力を使っている自覚がないのかもしれない。
(続く)
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自分の知る限りでは、ウクレレの入門書には押弦についてあまり詳しくは書いてない。気軽さ・手軽さがウリの楽器だから「小難しいことは抜き」ということなんだろうか。確かにそれである程度は何とかなってしまうのだが。疑問に思ったことを習っている師匠に訊けば何でも教えてくれるけど、プロやセミプロの奏者でもうちの師匠とは違う押弦をしている人がいるし、教えてもらったことをそのままブログに書くというのもどうかというのもあって、自分が納得出来る答えを自分で考えてみている訳である。
ウクレレに似ている楽器を参考にしようとクラシックギターの本を見ても、こちらも詳しく書いてないものが殆どの様だ。ウクレレにしろギターにしろ、弾ける人というのは過去に押弦がどうのとか悩むことなく自然に、直感的に弾けてしまったんじゃないかと邪推する。そうでなかった人は脱落して教則本を書く立場にならないため、大抵は詳しく書く必要を感じない「最初から出来た」人が書いているんではなかろうか。悩んだことがあるならそのことについて書くだろうし。どうも「分る人には分る。分らん奴には説明しても分らん」と言われている様で、気分が悪い。
インターネットで参考になる情報を探しているうちに、「カルレバーロ奏法」というものがあることを知った。実を言うとこのカルレバーロ奏法がそうでないギター奏法とどう違っているのか、どれ位優れているのかよく分らないのだが、他に弾き方を詳しくまとめて解説してあるものが見付からないので、アベル・カルレバーロ本人の著書である『ギター演奏法の原理』を図書館で借りてみた。(本当は買いたかったのだが、既に絶版になっている。)
(続く)
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先々週末に木曽川堤防沿いにサイクリング(というか、ポタリング)に行った際、各務原市川島町にある「内藤記念くすり博物館」に入ってみた。前から看板を見て気になっていたのだが、いつも車で通る道からは離れているので実際に行ったことがなく、そんなに立派な建物だとは知らなかった。その中に、見学者が使ってもよい握力計があったので、久しぶりに測ってみた。一体、何時以来だろうか。
自分は人並以上の握力があるものと思っていた。本当は違っていたらしい。平均(50Kg ぐらい)を下回っており、結構ショックである。さらに、この「平均」は利き腕のものなのか両手の平均値なのか読み取れないが、もし両手のだったら相当下回っていることになる……。因みに、ハンマー投げの室伏広治の握力は 120Kg らしい。
という具合に、自分の握力が大したことがないことが分ってしまったが、それでも女性の平均よりはある! 女性の弦楽器奏者の握力は鍛えられているかもしれないけど、自分の方が大きく劣っていることはない筈で、演奏中に握力が低下してパフォーマンスが落てしまう理由が「握力(の大きさ)が足りないから」というのは変だと思う。「弦を押さえるのに力は要らない」という話だし。
普通「握力」という言葉で連想するのは上の様な握力計で測られる力の大きさだが、実は握力にはいくつもの種類があるのだそうだ。あるページによればそれは、
クラッシュ力 ・・・・ ものを握りつぶす力 ピンチ力 ・・・・・・ ものをつまむ力、指でつまむ力 ホールド力 ・・・・・ 握ったものを保持する力 の三つで、握力計で測っているのはその内の「クラッシュ力」であって、それぞれの握力は別のものだとされている。
ウクレレなど弦楽器の押弦に使われる、あるいは使うべき力は何なのだろうか。押弦には(本来ならば)大きな力は必要ないかもしれないが、少なくとも一曲、状況によっては数曲を弾き切る様、力を出し続けることが出来なくてはならない。自分のすぐ疲れてしまう押弦の場合、「クラッシュ力」や「ピンチ力」を使っている気がする。重い荷物を長時間持つ力だという「ホールド力」の、「長時間」の部分は目的に合っていそうだが、荷物を持つ力で押弦をするとはどういうことになるのだろう。そんなことが可能だろうか。
(続く)
今年最初の出勤日。年始の挨拶廻りをしていて、昼休みの時間調整のために本屋に寄った。そこで、折りたたみ式などの小さい自転車を扱ったムックが目に留まった。これがいけなかった。
最近、自転車がブームらしい。自分も近場のブラブラ巡りとか写真撮影の移動に自転車が有ると良いなと思ってクロスバイクについてネットで調べたりしていたけども、我が家のマンションの自転車置き場は無防備で、ちょっとでも良い自転車は置いておけそうにない。エレベーターも無いから上の階に上げるのは大変そうだし、家の中に置く様なスペースもないので、調べただけになっていた。
ところが暫く前に、各戸が自由に荷物を置いても良い、ちょっとした屋内スペースを宛がわれた。本屋で件の本を見たときにそのことと結びついて、「あー… 折りたたみなら置けるな」となった。
家に帰ってからネットで折りたたみ自転車について調べた。スーパーやホームセンターで売っている安いものから、ウン十万のものまでいろいろとある。残念ながら自転車は盗られるリスクを考えなくてはならないから、あまり高いものは無理。でも安物を買って失敗したくはない。安い折りたたみ自転車には、重かったり、スピードが出せなかったり、すぐに錆たりするものもあるらしい。自転車に限ったことではないだろうが、「安くて良い」ものを見極めるのには経験と知識が必要で、初心者には難しいことだ。出せる範囲で定評のあるものに金を出すという方針で、DAHON というメーカーのもので選ぶことにした。
DAHON のラインナップの中で、一番安い Route が感じも良いなと思った。念の為に自転車屋で実際に見て決めようと出掛けて実物を前にしてみると、フレームがとても太く感じられて、もっと細くてすっきりした感じの Boardwalk D7 にした。納車は一週間後ということだった。
書き掛けのシリーズを放ったまま、時間が経ってしまった。先月中頃に折りたたみ自転車を買ったので、それに装備を取り付けたり、近所を走り回ったりしていたのである。もうずっと自転車に乗っていなかったけど、ちゃんと乗れるもんだなぁ。人間って偉い。
まだ勉強しながら関連用品を買い揃えている最中。折りたたみ自転車は車や電車に積んで運び易かったり特徴があって面白いが、制約も多くていろいろ悩む。これを買ってからずっと、楽しんでるんだか、苦しんでるんだか、よく分らない状態が続いている。
ウクレレ教室通いに使い始めた。これで写真を撮りに行ったり、釣りのポイント移動に使ったりもしたいと考えている。装着した装備やら活用など、自転車に関することもブログに書いていこうと思う。ロードレーサー(最近は「ロードバイク」というらしい)に乗っている人ほどガッツリとは、自転車を趣味にすることは無いんじゃないかと思うが、さてどうなるか。
ウクレレを演奏するとき、一曲弾く間にも後半、左手の握力が下がってきてしまう。二曲続けて弾こうものなら、相等握力が弱まって押弦が安定しない。コンサート・サイズよりも、フレットの間隔が広いテナー・ウクレレを弾く方が消耗が激しい。しかし、プロの奏者は続けて十曲二十曲と弾くことが出来るし、女性など自分より力が弱そうな弦楽器の奏者は沢山居る訳で、自分と他の奏者との差は「握力が弱い」とか「握力の持久力が無い」ということから生れているのではなさそうだ、と考えた。
師匠を含め上手い人に聞くと、演奏時、フレットを押えるには殆ど力は要らないのだそうだ。一本だけ弦を押さえて、その強さを変えながら爪弾いてみると、なるほど力を緩めていって音が変化してしまうのは、相当弱めたときである。ただ、実際の演奏では最大四本の弦をいろんな形で押えねばならず、四本とも安定した音が鳴る様にすると、やっぱりそれなりの力がいる。ただ力を抜けば良いという風に単純に解決出来るという訳にはいかない。
あまり握力を使わずに演奏出来るということは、少ない力を効率良く伝えて押えているとか、(後から気付いたことだが)握力以外の力で押弦をしている、ということになるだろう。
(続く)
石垣島 LUMIX DMC-GF1 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.
新年明けましておめでとうございます。今年は明るい話題の多い年になってくれると良いですね。
プライベートでは、また旅行にも行きたい。釣りもしたい。ウクレレもっと上手くなりたい。太極拳ももっと分りたい。9月には Apple のサービス変更によってこのブログが続けられなくなるので、ブログを他所に引っ越すか、Facebook などに移行するか考えなくてはならないな。
12月2日、12月11日と、クラチウクレレ教室の冬季の演奏会だった。今回は夏とは逆に、夜が先でその後に昼間の演奏会という順。会場が広くてプレッシャーが掛かる昼間の前に慣らすことが出来る。夏の昼間はコケているので、何とか ABC Cafe で弾き切りたいと思っていた。
今度の曲は前と同じジャンルのボサノバで、“Corcovado (Quiet Nights of Quiet Stars)”。ウクレレを始めた頃、市販のタブ譜をみてソロ弾きに挑んていた。たぶん、最初にやった曲だと思う。その頃は、タブ譜通りに出来ないときにどう変えて良いのか全然分らなかったから、一曲通しては完成しなかった。だから、きちんと弾ける様になりたかったのである。
順番の御陰で、昼の会場でも大失敗はなかった。でも、行方不明になって一部分とばした様な気がする。あまり記憶が定かでない。都合の悪いことを忘れ易くなったらしい。そんな訳で、今回は自分の演奏に点数を付け難い。「ぼちぼち」というところか。
最初の頃の冬の演奏会は、お菓子などを持ち寄っての和気藹々のクリスマス会という風だったのだが、教室の規模が大きくなるにつれてハードルがどんどん上って来ている。まだまだ新会場の ABC Cafe に慣れない。今までアウェーな感じだった Cafe Comodo がホームな気がして来た。
「イカなんて所詮、無脊椎動物だろ。楽勝だわ」という甘い考えで挑み、何年も負け続けたアオリイカのエギング。先週末、やっと一杯目を釣り上げることが出来た。長かった・・・。
釣らないうちに止められるかと思っている間に道具も増えてしまい、止めるに止められない感じに。