ウクレレの押弦の考察(3) ギター奏法を参考に
(続き)
自分の知る限りでは、ウクレレの入門書には押弦についてあまり詳しくは書いてない。気軽さ・手軽さがウリの楽器だから「小難しいことは抜き」ということなんだろうか。確かにそれである程度は何とかなってしまうのだが。疑問に思ったことを習っている師匠に訊けば何でも教えてくれるけど、プロやセミプロの奏者でもうちの師匠とは違う押弦をしている人がいるし、教えてもらったことをそのままブログに書くというのもどうかというのもあって、自分が納得出来る答えを自分で考えてみている訳である。
ウクレレに似ている楽器を参考にしようとクラシックギターの本を見ても、こちらも詳しく書いてないものが殆どの様だ。ウクレレにしろギターにしろ、弾ける人というのは過去に押弦がどうのとか悩むことなく自然に、直感的に弾けてしまったんじゃないかと邪推する。そうでなかった人は脱落して教則本を書く立場にならないため、大抵は詳しく書く必要を感じない「最初から出来た」人が書いているんではなかろうか。悩んだことがあるならそのことについて書くだろうし。どうも「分る人には分る。分らん奴には説明しても分らん」と言われている様で、気分が悪い。
インターネットで参考になる情報を探しているうちに、「カルレバーロ奏法」というものがあることを知った。実を言うとこのカルレバーロ奏法がそうでないギター奏法とどう違っているのか、どれ位優れているのかよく分らないのだが、他に弾き方を詳しくまとめて解説してあるものが見付からないので、アベル・カルレバーロ本人の著書である『ギター演奏法の原理』を図書館で借りてみた。(本当は買いたかったのだが、既に絶版になっている。)
(続く)