(続き)
天童よしみの『美しい昔』の歌詞は高階真氏によるものだと思うが、これは訳詞というよりも、全く別のものだ。歌詞を翻訳したものは、幾つかのWEBページで読むことが出来る。
・ベトナム文化研究院>>チン・コン・ソン
・http://members3.tsukaeru.net/ttr/UtaDiemXua.htm
曲に乗る歌詞の量が言語によって違うなどの要因があるとは思うが、出来の差は相当に… 貴方はどう思うだろう。
『サイゴンから来た妻と娘』の著者、近藤紘一氏の十八番だったという話が書いてあるページを見つけた。(第14話 赤い血の果て) 此処に書かれている歌詞は、また違うものの様だ。ベトナム語日本語ともに、今知られている歌詞とは違うものがあったということか。
『美しい昔』(の原曲)が好きかと言えば、正直なところ、編曲が演歌っぽい印象で微妙なのだが−− 『青いパパイヤの香り』で有名なトラン・アン・ユン監督の映画『夏至』で、チン・コン・ソンの歌を歌うシーンが何度もある。バックはギター一本だったり、なかったりなのだが、それがとても美しく印象的で、この映画に華を添えている。ハリウッド的アクションはなく、大事件も起きないが、お気に入りの一本だ。
大晦日、K1とプライドとボンバイエのザッピングで疲れ、天童よしみが紅白歌合戦で歌うのを見るつもりだったのをすっかり忘れていた。別に天童よしみのファンではないのだが、歌う曲に関心があったのと、ひょっとしたらベトナムの歌手ホン・ニュンの出演があるかもしれないと思ったのだ。(で、実際はどうだったんでしょうか?)
天童よしみが歌った(であろう)『美しい昔』は、ベトナムのシンガーソングライター、チン・コン・ソンの歌に日本語の歌詞を付けたもの。国民的人気アーチストだったチン・コン・ソンの追悼ライブで天童よしみがホン・ニュンと一緒に『美しい昔』を歌う、という番組を以前NHKでやっていて、そこから天童よしみの持ち歌になったのだろう。
ベトナムに行ったときに旅の記念にとホーチミンでCDを買ったのだが、ベトナムのポップスがどんなものなのか知らなかったから、いわゆる『ジャケ買い』。その内の一枚のジャケットの写真の女性が、チン・コン・ソン最後の愛弟子というホン・ニュンだった。実はこのCDはコンピレーション・アルバムで、ホン・ニュンの歌う曲は10曲中2曲だけだったのだが、ペトナムのポップスを知るにはかえって好都合だった。ベトナムでは、多くの歌手の曲が入っているCDの方が『お得感』があって一般的らしい。
今度行ったときには、CDショップへGOだ。日本人にも熱烈なV-POPのファンが少なからずいて、WEBサイトでも情報が得られる。例えば、ベトナム歌謡ファン倶楽部>>歌手プロフィールみると人気歌手が分かる。
それにしても、ホン・ニュンの一口コメントはどうなのか。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
更新はゆっくりですが、また遊びにきて下さい。
今年が皆さんにとっても良い年になりますように。
今からちょうど二年前。日が沈み暗くなったよく澄んだ空を、強い光を放つものが飛んでいるのを見た。真上を通ってしばらく飛んだ後、光が急に弱まって消えた。
空港の近くに住んでいるので飛行機やヘリが近くを飛び交っているが、これは飛行機ではないとすぐにわかった。飛行機のライトは幾つも付いていて点滅しているものがあるが、この光は一つだけで全く瞬かなかった。それに、軌跡に対して光が強力で、速すぎる。飛行機雲を作りながら飛ぶ飛行機は、真っすぐ飛ぶというよりも天球に張り付いている様な軌跡を描き、とてもゆっくりに見える。その日の光はそんな軌跡を飛びながらも、ぐんぐん天球の真上まで登り、飛び去って行った。
その日のニュースや翌日の新聞では、人工衛星や隕石による火球の話はなかった。特に珍しい現象ではないということは… この日見た光は、地球軌道を飛ぶ『国際宇宙ステーション』(ISS)だった。この日から暫く、ISSを見るのをとても楽しみにしていた。ISSを見るためにはJAXAのこのページが役立つ。
ISSを肉眼で見よう
近いところでは、中部地区では11日の18時7分前後、東北では10日の17時34分前後に良い条件になる。天気が良かったらISSを見ることが出来るので、空を見上げてみてほしい。このところスペース・シャトルの事故や日本のロケット打ち上げ失敗など暗いニュースが多いが、力強く飛ぶISSを見るとちょっと元気になるかも。
ずっと風邪が抜けなかったが、世の中三連休だった先週末、何処にも行けないのも癪なので、『リトルワールド』に行ってきた。
野外民族博物館リトルワールドは名古屋鉄道が運営するテーマパーク。私としては、かなり気に入っているのだが、残念なことに愛知万博の閉幕以降に閉鎖するという方針らしい。鼠の国などの一部のテーマパーク以外は厳しい経営状況だと聞く。
ここの楽しみは、何といっても『買い食い』だ。ひょっとしたら、もう来る機会がないかもしれないので、今回は気合いが入っていた。
・山形月山では力コンニャク
・韓国ではチヂミ
・インドでは茄子カレー
・サファリプラザではワニの串焼き
・フランス アルザスではワインとチーズ
・台湾では汁ビーフン
・石垣島ではサーターアンダギー
これでも完全制覇にはほど遠い。他にも美味しいものがあるし、串では物足りないワニ好きの貴方には『ワニラーメン』や『ワニステーキ』もある。(私はワニ好きではありません。)
ネギマでした。
私がフライ・フィッシング用バンブーロッド(竹竿)の作り方を教えて頂いた「Kawagarasu」こと千葉照雄氏が、今月出た『Fly Rodders』誌(2004年1月号)に大きく取り上げられている。特集のトップを飾る記事で、タイトルは『一週間で作るバンブーロッド』。写真も一杯で分かりやすいので、どうか本屋で手に取ってみてほしい。
千葉さんとの出会いについては、以前書いた様に、同じく『Fly Rodders』に載っていた1ページの記事が切っ掛けだった。
Kawagarasu ロッドとの出会い
あれから何年も経って、ようやく作り方の掲載となった訳である。このような記事が当時直ぐに載っていれば、悩みも少なかったのにと思う反面、もしそうだったならば、千葉さんや、そこから広がった出会いはなかったなと、以前文句を言ったのを今になって反省している。
千葉さんは岩手に住んでいて、私はまだ、実際に工房にお邪魔したことがない。製作中の写真や、改良された製作システムが見れたのは、なかなか良かった。でも私は、とても一週間で出来ませんよ。結局6ヶ月かかった私の立場は…
鈴鹿の山と言えば蛭。蛭と言えば…
泉鏡花の小説『高野聖』(こうやひじり)に、飛騨から信州松本へ向かう途中に蛭の大群に襲われる話が出てくる。高野聖とは、寄付を募るために全国を旅する高野山の僧のこと。この小説では僧が若いときに遭遇した、不思議な体験が語られる。泉鏡花の作品は既に著作権が切れているため、『青空文庫』でも公開されている。
泉鏡花 著 『高野聖』
話の舞台は岐阜県の天生(あもう)峠とされているのだが、天生峠は現在の白川村から河合村に抜ける峠で、飛騨から信州へ抜ける話とちょっと合わない。飛騨から信州というと、安房峠や野麦峠が思い浮かぶが、話の雰囲気ではもっと低い所をイメージする。
という訳で、舞台は漠然とした「特定できない飛騨信州の山の中のどこか」という印象で、自分の釣りに行く地域と重なっている。前に書いた様に、こちらではまだ蛭の被害にあった事は無いのだけれど、一生、そんな異空間に紛れ込みたくないものである。
『此の恐ろしい山蛭は神代の古から此処に屯をして居て、人の来るのを待ちつけて、永い久しい間に何の位何斛かの血を吸うと…』 嗚呼、怖い。
ところで、鈴鹿の山はどうしてそんなに多くの蛭が生きていけるのだろう。動物が多いからなのか。中高年登山ブームの昨今、一番多い動物は…
久しぶりに、風邪で撃沈。二日寝て過ごしたが、明日は何とかなりそうな感じになってきた。
みなさんは気をつけてください。
高校時代に何度も登った、鈴鹿の山での釣りを書いた本を読んだ。
『鈴鹿と山釣り』 石崎幸弘著 サンライズ出版
著者のホームページはここ。このページの、形ある「アナログ版」として本が書かれたということらしい。
話の舞台となる川は、愛知川上流の御池川、茶屋川、神崎川とその支流。山で言うと、鈴ヶ岳から御池岳、藤原岳、竜ヶ岳、釈迦ヶ岳、御在所岳、雨乞岳の西側(滋賀県側)の渓流。山に登っていたときは三重県側からのアプローチだったので、滋賀県側は馴染みが無い。石榑峠で超えるか、高速でぐるっとまわって、永源寺側から行くことになるのだろう。
当時は渓流釣りを知らなかったので、そこで釣りが出来るかを考えたことは無かった。本を読み始めて、なかなか面白そうだなとちょっと思ったけど、鈴鹿の山は急激に立ち上がっていて、「沢登り・下り」が大変そうなのと、何度も本にも出てくるが 蛭がいっぱい だったのを思い出し、急激に熱が冷めた。
いつも行く飛騨や木曽の川では、不思議と蛭を見ない。連中にとって、鈴鹿はよっぽど住み心地が良いらしい。