美しい昔 2

続き

天童よしみの『美しい昔』の歌詞は高階真氏によるものだと思うが、これは訳詞というよりも、全く別のものだ。歌詞を翻訳したものは、幾つかのWEBページで読むことが出来る。

ベトナム文化研究院>>チン・コン・ソン
http://members3.tsukaeru.net/ttr/UtaDiemXua.htm

曲に乗る歌詞の量が言語によって違うなどの要因があるとは思うが、出来の差は相当に… 貴方はどう思うだろう。

『サイゴンから来た妻と娘』の著者、近藤紘一氏の十八番だったという話が書いてあるページを見つけた。(第14話 赤い血の果て) 此処に書かれている歌詞は、また違うものの様だ。ベトナム語日本語ともに、今知られている歌詞とは違うものがあったということか。

『美しい昔』(の原曲)が好きかと言えば、正直なところ、編曲が演歌っぽい印象で微妙なのだが−− 
『青いパパイヤの香り』で有名なトラン・アン・ユン監督の映画『夏至』で、チン・コン・ソンの歌を歌うシーンが何度もある。バックはギター一本だったり、なかったりなのだが、それがとても美しく印象的で、この映画に華を添えている。ハリウッド的アクションはなく、大事件も起きないが、お気に入りの一本だ。