前から目を付けていた『地球遺産 巨樹バオバブ』を図書館でやっと借りることが出来た。いやいや、なかなか面白かった。
バオバブには、マダガスカル島に8種、アフリカ大陸とアーストラリア大陸に1種づつの、10種類あるとのこと。オーストラリアのバオバブ『グレゴリー』は、遥か昔にマダガスカルから種がインド洋を渡って流れ着き、独自に進化したものと考えられるのだそうだ。
『星の王子さま』ですっかり悪者にされたバオバブだが、地球に生えているものはとても役に立っているんだそうな。樹皮を道具などの材料にしたり、果肉や若葉は食用に。種からは油が採れる。そして、日本の巨樹がそうであるように、バオバブは神様でもある。かなり「尽くすタイプ」の神様だね。マダガスカルではバオバブを、親しみを込めて「レニアラ(森のお母さん)」と呼ぶことが多いらしい。
「バオバブを日本で育ててみよう」というページがあって、実はここが一番気になっていた。バオバブの種は動物に食べられることで発芽の仕組みがはたらきだす様になっているらしく、その辺をエミュレートしてやらないと、ただ蒔いただけでは発芽しないのだそうだ。種はインターネット通販で手に入る様だが、どこのどんな種類のバオバブなのか書いてないんだよね。どこかに種の良い入手先がないものか。屋外では日本の冬は越せないらしいので鉢植えになるけど、それこそ、「星の王子さま」状態になりそうな……。
インターホン・システムとかとの干渉を懸念していたけど、結果的に問題なかった。なんだ、もっと早く契約すれば良かった。
レンタルした(しかできない)ADSLモデムがスプリッタ内蔵タイプで、電話機と違う場所に設置したかったので苦労する。欲しいものは在庫がないわ、店員に訊いてもよくわからんわ…。これでスプリッタを複数設置したときの問題を回避できているのか納得できていないが、電話の発信も支障無さそうだし、速度も12Mbps以上出ているみたいだから良しとしよう。
家庭内LAN構築でWindowsマシンのお守をしなくちゃならんのが大変。
今週末は二日ともポカポカした日和で、春が近づいて来た感じ。日曜に昼寝をすると時間を無駄にした気持ちになるんだけど、それが土曜だと、とても贅沢な気分になりませんか?
先週の日曜は雨の中、名古屋駅近辺で行われたつるや釣具店のハンドクラフト展に、T.Craft 、Yoshida Rod 両氏を訪ねた。お二人ともしばらく前にアメリカのニュージャージーで開かれていたFly Fishing Showにも出展していたので、土産話を楽しみに出掛けたのである。このクラフト展は名古屋の前の週には東京で開かれていて、度重なる出展で疲労が溜まっているのか吉田さんは体調悪そうだったが、世界の何処でも生きていけそうという評があるぐらいの方なので、もう治っているのではなかろうか。(どうぞ、お大事に。)
会場で購入したのは、お二人に関わりが深いMar ProjectのCDアルバム。iTunes Music Storeで購入できると書いてあったものの(現在は修正されている)実際にはダウンロードできなかったので、もし日本に持ち帰っていたら譲ってほしいとお願いしていたものだ。
……えっと、他のお客さんはちゃんと釣り道具を見てましたよ。
(続き)
以上、サノエというのが誰なのかを中心にこの曲について調べてみたのだが、サノエの特定に拘り過ぎて、真実から遠ざかってしまったのではないかと思い始めた。
男性の方に着目すべきではなかったか。サノエに呼びかけているのがカラカウア王だと考えたらどうだろう。「サノエ」がハワイの人民を象徴する女性ならば、人民に語りかけるのはリリウオカラニよりも兄のカラカウア王の方が自然だ。そして、サノエには特定のモデルはいないのだと思う。歌が作られたとされる1870年中頃、リリウオカラニは女王ではなかった。王族とはいえ、また王位継承者になったとはいえ、王を差し置いて恋人として人民に語りかけるということはあるだろうか。
私はこの歌を、困難な状況にも屈せず愛するハワイの人々を導くカラカウア王の決意を表している、と考えることにした。
(続き)
サノエが誰なのかを特定できる、揺るぎない根拠というものは無いらしい。なので、自分で好き勝手に考えると:
個人的には、作者とされるリリウオカラニ女王やカペカだとは考えにくい。男性の立場で自分のことを想う歌を作って発表するというのはどうなんだろう。他に(作者が明言する)そんな歌を聴いた覚えがないのだが。もっとも、カペカが作詞者ではなくて、リリウがカペカの話を参考にしたと言ったのが何時の間にか作詞者とされた可能性もあるのかも。
自分の歌詞の解釈では、リケリケ王女というのも無い気がする。歌詞の“Likelike”がリケリケ王女のことだとすれば、サノエの他にリケリケ王女が登場するのは変だと思う。
『サノエ』は表面上は宮廷内の、表沙汰に出来ない恋愛を歌っているようなので、判ってしまいそうな人がモデルだと大問題になったのではと心配してしまう。何か核になるストーリーはあったにせよ、具体的に誰と言える程の人物は居ないのじゃないかな。(その「核になったストーリー」が問題なんでしょ!って言われそうだけど。)
『サノエ』の裏の(真の)意味は、“He Mele Aloha” の解説
Sanoe (kanoe), the mist, referred to the Queen’s people, the Queen awaits their will.
に沿った、愛するハワイの人々を導く女王としての決意を表しているという解釈を採用したい。リリウオカラニは1877年、弟レレイオホク王子の急死によって王位継承者となる。『サノエ』は1870年代中頃に作られたと言われていて、女王となることが決まった後なのか微妙である。でもそう考えると、女王廃位とハワイ王国終焉に結びつけて語られる『アロハ・オエ』と同じぐらいドラマチックな歌ということになる。
(続く 想定外)
(続き)
サノエとは誰か。2005年発行の山内雄喜著『元気が出るハワイアンの名曲25選』では「現代ではリケリケ王女のこととされているが、そう言い切ることは難しい。」と、リリウオカラニ女王、リケリケ王女、エリザベス(カペカ)の説があると紹介している。結局、特定する決め手が存在しないということなのだろう。
女王やカペカがサノエではないかと言われるのは、作者とされる両者が自分の体験を元に作った可能性からだと思うが、リケリケ王女を挙げる根拠は何なのか。『サノエ』はリケリケのために書かれた歌とされているらしい。そう言われる理由が解れば、サノエがリケリケなのかどうかがはっきりしそうだけど、リリウオカラニがそう言ったとか、何かに書いてあるという訳でもない様な……。『サノエ』の5番の歌詞に、“Likelike”が登場する。このことが、「リケリケ王女のために書かれた歌」とか「サノエはリケリケ王女のことだ」とされる理由なのかもしれない。
ハワイ語は理解できないので英訳を見ているだけだが、4番までよりも詩的に訳しているのか、この5番の歌詞の意味がさっぱり解らない。何故、「ローマ」や「リケリケ」が出てくるのだろうか。HUAPARAの英訳で“Moving now upward”とあるけど、ハワイから見てローマは「上」に移動して向う場所でもないだろうし(ハワイに「上京」という概念が?)、上に移動しそうなのは4番に登場する「噂好きな鳥」ぐらいだ。次の“Like the Princess Likelike”で何かがリケリケみたいだといっているが、リケリケ王女がローマに行ったという話は読んだことないし、って事はつまり……。どうもリケリケ王女に敬意を表して作った歌というのも怪しい気がする。
(続く たぶん次で終わるかと…)
(続き)
前述HUAPARAのサイトでは、
This song is about an affair in the royal court. Sanoe, the woman, was probably Kapeka; the gentleman, unknown
と、ある男性とカペカのことと思われる女性『サノエ』との宮廷の恋の歌であるとしている。ここにもカペカが登場するが、カペカとはどんな立場の人なのだろうか。
新年会で同じ曲を演奏したウクレレ仲間が持っている本、“He Mele Aloha”の解説には、
This song, written to honor Likelike by Princess Lili`uokalani and her friend, Elizabeth Achuck, is full of court intrigue, which is discussed in The Queen’s Songbook. Sanoe (kanoe), the mist, referred to the Queen’s people, the Queen awaits their will. 1870s.
と、「リリウオカラニ王女と彼女の友達のエリザベス・アチュークによって、リケリケを讃えるために書かれたこの歌は…」となっている。 カペカとは、このエリザベス・アチュークのことであるらしい。リリウオカラニが「王女」とされているのは、女王に即位するのは1891年で、曲を書いた1870年代はまだ王女だったということか。リケリケはリリウオカラニの妹のリケリケ王女(Princess Likelike)。ここでは、サノエとは『霧』で、女王の人民を指すとなっている。(何故、「女王の」なんだろうか?)
(続く)
トリノ・オリンピックが開幕した今日、新栄のKaLaPaNaでウクレレ教室の(ちょっと遅めの)新年会だった。「生徒もステージで弾きましょう」ということなので、数少ないレパートリーの中から“Sanoe”(サノエ)を選ぶ。
人前で演奏するのはなかなか平常心という訳にはいかず、一人で気楽にポロポロやっている時には失敗しないところも躓いてしまったりする。今日の演奏は……甘めに採点すると、自分では80点ぐらいの出来かな。あくまで今の実力に照らすと、だけど。
“Sanoe”について、教室で使っている白石信編『ウクレレでうたうハワイアン名曲集』では、
「朝霧にぬれたレアフの花のように美しいサノエよ、私の想いを聞いておくれ……」といった内容の恋のセレナーデで、ワルツ・テンポで演奏されるクラシック・ナンバー。サノエは、リリウオカラニ女王を指すといわれる。
と解説されている。しかしこれは本当だろうか。リリウオカラニ女王(Queen Lili`uokalani)とは、あの有名な曲 “Aloha `Oe”(アロハ・オエ)の作詞作曲者としても知られる、ハワイ王国最後の君主。この本には、Sanoeを作った人については書いてない。検索すると、リリウオカラニ女王の作であるらしい。
・HUAPALA >> Sanoe
女王が自分の美しさを讃える曲を作る、というのは変だ。Sanoeを収録したCDの情報などでは、作曲がリリウオカラニで、作詞がカペカ(Kapeka)とされている。本人が作詞者でないならば「サノエとはリリウオカラニ女王」というのはあり得るだろうが、私としてはどうもスッキリしない。
(続く)
親指ピアノ情報を求め、ググってウロウロしていたところ、見覚えのあるCDジャケットが出て来た。確か、近所のHMVにあった様な…。(すいません。HMV、親指ピアノをプッシュしてました。)よく見るとオッチャンが座っているのは巨大な親指ピアノだ。デカ過ぎて気づかんてば。
コンゴトロニクス2はKonono No.1を始めとするコンゴの電気親指ピアノ系(?)アーティストのコンピレーション・アルバム。コンゴでは親指ピアノのことは「リケンベ」と言うらしい。DVD付きなのだけど、このDVDが良い。CD+DVDのアルバムはDVDはオマケというものが多いが、これはむしろDVDの方に価値があると思う。
帯に「轟音人力テクノ・バンド」と書いてある。「人力」なのに「テクノ」って…。テクノとか、トランスとか、あちこちのレビューに書いてあるけど、 DVDを観るとこの人たちは基本的に昔から同じことをしているだけで、ハウス系の音楽の方こそ彼らの音楽の『焼直し』なんだろうと思う。