MUSIC

テネシーワルツ 2

(前回) この曲は特に好きだった訳ではなくて、実のところはよく知らなかった。それが、いわば「成り行き」で弾くことになったので、演奏に適した楽譜を探したり、いろいろな人のバージョン聴いてみた。結果、親しみを持つ曲がまた一つ増えることになった。 先ず自分にとって意外だったのは、この曲が非常に多くの人(私以外の日本人にとっても)に親しまれていることだった。日本で知名度が高いのは、江利チエミがこの歌でデビューして大ヒットしたこともあるらしい。 テネシーワルツは簡単に言うと、友人に自分の恋人を紹介したら奪われてしまった、という悲しい内容の歌である。 ・Tennessee Waltz 歌詞 この歌詞で面白いと思うのは、「恋人とテネシーワルツを踊っていた」という箇所や、「あの夜、演奏されていたあの美しいテネシーワルツ」と、テネシーワルツという歌の中に「テネシーワルツ」自体が登場することだ。まるで、 “GNU”とは、“GNU is Not UNIX”の略である。 という再帰的定義みたいな構造になっている。 (つづく)

ムビラ、到着

カンテレとテネシーワルツの話の続きを書きたいんだけど、なかなかたどり着けない。 演奏会が終わった昨日の夜、注文したムビラが届いた。 この楽器の教則本を買ったりしたのは、一昨年のクリスマスの演奏会で燃え尽き、ウクレレを弾く気がしなかったときだった。あれ以来『白い灰』にまでなることはないが、今回も今日から休養モード。少々痛む指も休ませないといけないので、こいつで暫く遊ぼう。 ムビラとは、ジンバブエはショナ族の「親指ピアノ」。 ・ムビラ ジャカナカ>>mbira(ムビラ)について キーのゴツさが凄い。そして想像以上に重い。さて、これは弾ける様になりますかどうか。この男の明日はどっちだ。

テネシーワルツ 1

カンテレの話の続きを書きたいんだけど、なかなかたどり着けない。 今日は cafe comodo で夏の(月例じゃない)演奏会だった。曲は「テネシーワルツ」で、デュオ構成。 演奏は、伴奏パートを弾き間違えるというミス。でも共同演奏者が影響を受けずに弾いてくれたので、大きな失敗にならずに済み、曲の形は崩れなかった。(どうも有り難う。)自分のメロディー・パートを間違えるのも良くないが、相手の足を引っ張ることになるし、そもそも余計なミスなので、自分の中ではこっちの方がこたえるかな…。 この曲はレッスンの課題曲ではなかったけど、いろいろなアレンジを聴いたり、曲に関するエピソードを調べたりと、本番までの長い間、いろいろ楽しめた。折角だからその辺も書いておきたいと思う。 そういえば、会費無しだったけど会場レンタル料はよかったんだろうか? (つづく)

カンテレ 1

先月の始め、「カンテレ」という楽器の演奏者のCDを注文した。そのCDの発売は10日で、届くのにはまだ暫く日にちがあった。そこで届くまでの間に「カンテレ」についてちょっと勉強しておこうと、『フィンランドの神話伝説』という本を借りて来て読むことにした。 カンテレ。関テレではない。(ツンデレでもない。)カンテレはの琴の様なフィンランドの楽器で、彼の地の神話の中では「ワイナモイネン」という英雄が創ったとされている。最初は怪魚の骨で作り、それを海の底深くに落としたため木材で作り直す。この楽器をワイナモイネンが弾くと不思議な力を発揮する。 ・Wikipedia カンテレ このワイナモイネンだが、誕生の話以外は老人として描かれており(追記:母親のお腹の中にとても長い間居たため、産まれたときには既に老人の風貌だったらしい)、彼方此方で求婚してはことごとく断られ、最後には新しい英雄が出現したことによって居場所がなくなり海の彼方に去っていくという、うっかり「一緒に酒でも飲みませんか」と声をかけてしまいようなキャラの「英雄」である。しかし、けっして気の弱い良い人ではなく、富を生み出す魔法の臼を他国に略奪しに行ったり、嫁を得るために友人を騙して利用したり。ワイナモイネンをはじめとする「英雄」たちにいつも酷い目に遭わされる敵のポーヨラ(ラップランド)の人たちの方が気の毒である。 そんなワイナモイネンが創り出した魔の竪琴「カンテレ」の音色の話は次回の講釈で ——— (つづく)

思い出しそうで、思い出せない

ビョークのニューアルバム『Volta』のジャケット画像を見る度に、何かに似ていると思っているのだが、思い出せない。 とりあえず、バラクーダ号船長のダイスが乗るロボノイドにも似ていると思うけど、ちょっと違う。うーん…、これかな。どんな内容だったか殆ど忘れたな。ちなみに、正しくは「オットリッチ」だとか。 …ひょっとしたら、ROUND1のボウリング・ピンの着ぐるみかもしれない。なんか、ビョークがヒロシに見えて来た。

え、知らなかったんだ…

フィギュアスケートの浅田真央が使っている曲の『チャルダッシュ』を聴いて「なかなかヴァイオリンも良いな」と思い、何か買ってみることにした。 外国ではどうなのか知らないが、日本ではクラシックのヴァイオリン奏者もビジュアル系じゃないと売れないみたい。自分もそういう人しか知らない(もちろん、実力もあるんだろうけど)。例えば、 ・千住真理子 ・川井郁子 ・諏訪内晶子 ・松田理奈 iTunes Storeの試聴では、どうもピンとこない。結局、インパクトでラカトシュ(Roby Lakatos)にしてみた。上の人たちとは違うが、ラカトシュもある意味ビジュアル系ではないかと。葉加瀬太郎はここを目指している? 超絶技巧と独自の風貌から、キャッチコピーは『ヴァイオリンの怪人』ということだが、どうもこれは日本でだけらしい。 ・超絶技巧バイオリンのラカトシュ、新アンサンブルで来日 常人離れしたテクニック。両端がくるっと丸まった口ひげと巨体。日本ではしばしば「バイオリンの怪人」と紹介されてきた。本人は知らなかったらしい。 ……本人に了解取ってなかったのか。それも凄いな。

『CONCIERTO』

じゃぁ、直った(?)アンプで聴いてみたいのは……。雰囲気的にこいつに合うのは、やっぱりコテコテの「どジャズ」だろう。あれ? でも、クラシックを聴くのが目的だったんだよな。 という訳で、(US の)iTunes Store で買ったのは、前から気になっていたジム・ホールの『Concierto』。ロドリーゴの『アランフェス協奏曲』のジャズアレンジを含む、名盤の誉れ高いアルバム。

奇声が伝染りそう

このところ、『のだめ』を読んだり、『のだめ』を読んだりとか、それ以外では『のだめ』を読んだりで、ブログ更新もウクレレ練習もすっかりおろそかに。 クラシックは殆ど馴染みがないのだけど、やっぱり漫画の中に出て来る曲は聴きたくなって、セレクションCD Book も買ってみた。比較的安いのは良いけど、そのせいか、高品位の音源ばかりではない。こんな時こそ、iTunes Store で一曲づつ購入……すれば良いのに、ついついアルバムごと買ってしまって、どんどん出費が嵩んでゆく。 もうずっと、部屋で音楽を聴くのはヘッドフォンだけになっていたが、クラシック、特にオケはスピーカーで聴きたいと思って、久しぶりにアンプに火を入れた。何でなんでしょうかね。

ジゴクを見たけりゃ

今日は、ウクレレ教室の同門の人がイベントで演奏するというので名古屋へ出掛ける。良かったです。 ついでに中古 CD 屋に寄って、また Petty Booka の CD を入手した。新品の処分品の様で、開封された形跡がない。500円也。 Petty Booka と言えば、YouTube に初代メンバーの PV が幾つかアップロードされていることに気が付いた。(↓音が鳴ります。) ・PETTY BOOKA - Summer Breeze - MFQ&MARTIN DENNY ・PETTY BOOKA - Pretty little baby ・PETTY BOOKA - petty booka loo - PV 上の二つは「Blue Lagoon Of Petty Booka」から。三つ目はハワイアンじゃない Petty Booka。ずっと「ハワイから来た」と言って憚らなかったのに、海外進出用のためか “PETTY BOOKA FROM TOKYO ” に。 番外編: 二人が所属していたというパンクバンド、The Flamenco A Go Go の PV。 ・THE FLAMENCO A GO GO - I’m your mom

テクノ系親指ピアノ

親指ピアノ情報を求め、ググってウロウロしていたところ、見覚えのあるCDジャケットが出て来た。確か、近所のHMVにあった様な…。(すいません。HMV、親指ピアノをプッシュしてました。)よく見るとオッチャンが座っているのは巨大な親指ピアノだ。デカ過ぎて気づかんてば。 コンゴトロニクス2はKonono No.1を始めとするコンゴの電気親指ピアノ系(?)アーティストのコンピレーション・アルバム。コンゴでは親指ピアノのことは「リケンベ」と言うらしい。DVD付きなのだけど、このDVDが良い。CD+DVDのアルバムはDVDはオマケというものが多いが、これはむしろDVDの方に価値があると思う。 帯に「轟音人力テクノ・バンド」と書いてある。「人力」なのに「テクノ」って…。テクノとか、トランスとか、あちこちのレビューに書いてあるけど、 DVDを観るとこの人たちは基本的に昔から同じことをしているだけで、ハウス系の音楽の方こそ彼らの音楽の『焼直し』なんだろうと思う。