しまなみ海道 (8) 海の道 その2

続き

大島や岩城島は愛媛県だったが、生口島は広島県。広島といえば「広島風お好み焼き」だろうということで、バス食堂「福ちゃん」に入ってみる。中はすっかりご機嫌に出来上がった爺っ様達のカラオケ大会状態だった。

 

福ちゃんのお好み焼き

 

お客さんが置いていったという蜜柑を貰って三人とも負荷を増やし、強くなってきてしまった雨の中を出発した。帰りは生口島から、大三島、伯方島、そして昨日の大島を通って帰らなければならない。時間がないので、あまり寄り道が出来ない。ひたすらペダルを漕ぐ。大三島に渡る多々羅大橋に着くころには雨も上った。

 

多々羅大橋
 

大三島橋を渡って大三島から伯方島へ。

 

大三島橋
 

そして、伯方・大島大橋を渡って大島へ。ここまで来ればもう様子が分っている。

 

伯方・大島大橋
 

昨日行ったけどお休みだった宮窪の和菓子屋「前神一心堂」にまた寄ってみる。ガイドブックに載っていた「よろい最中」を買いたかったのだ。「お、電気が点いてるし、今日はやってるな。よーし……」と引き戸を開けようとすると、あれ開かないぞ? 声を掛けたりしたが反応無し。そこへ近所の人が通りがかったので呼び止めて訊いてみたが、やってるはず、ひょっとしたら何処かへ出掛けてるのかもという話。出来るのは硝子戸の中に見える「御用の方は上のボタンを押して下さい」の文字を虚しく凝視めることだけであった。

 

前神一心堂
 

昨日の敵、大島の坂道と再戦。今度は何処で終るのか分っているから、その分楽であった。後は来島海峡大橋を渡って宿のサンライズ糸山へ。旅行はまだ続くけど、これで自転車活動は終了となった。

 

三日目行程
 

旅行記を書くのにえらく時間がかかってしまった。後半は天気が良くなかったので景色については今一つだったのと、しまなみ海道を自転車で渡りきった訳でもないし、旅行としてはもっとのんびり瀬戸内の風情を味わいたかった。また行ってみたいものだ。