お千代保稲荷まで
2016年最初のサイクリングに、岐阜県海津市の千代保稲荷神社(通称「おちょぼさん」)に行った。西濃方面は自転車を乗るのには、その地形やサイクル・トレインがあるなど条件が良いので、一度走ってみたいと思っていた。
とにかく正月休みは車の渋滞が嫌だ。高速を使わずに、木曽三川公園ワイルドネイチャープラザの駐車場まで自転車を積んで行き、そこから木曽川、長良川を越えておちょぼさんを目指す。長良川を渡ったあたりから車が数珠繋ぎになっている。この渋滞を辿っていけば着ける訳だ。やあ、御苦労様。
「みんなも自転車で来た方が良かったんじゃないの?」と得意になっていたら、着いても自転車を停めておくところがなくてオロオロ。早速、人の不幸を笑った罰が当る。
門前町は凄い人込み。お千代保稲荷には来たことがあるはずだが、全然イメージと違う。おかしいな。鯰などの川魚料理が有名なのは知っていたけど、串カツが人気なんだそうで食べてみる。
食事もして、やっぱり来たからには御参りしなくてはと参拝の列に並んでみたものの、全然進まない。どちらかと言えば自転車に乗るのがメインのはずが、参拝に時間が掛ったので帰りに遠回りは出来なくなった。
参拝終えて自転車まで戻り、走り始めると……あれ、後輪の空気がない! 置いている間に弄られたか? 新年早々、パンク修理かよ……。とりあえず携帯ポンプで空気を入れてみる。空気を入れていると年配の女性に声を掛けられた。「自転車? ヒノサンみいだね。どこから来たの」。ヒノサン? ヒノさん…‥あ、火野正平! いえいえ、そんな大層なもんではないです。その人は以前はデカいバイクに乗っていたのだそうな。格好良いバアちゃん!
手持ちのポンプで空気を入れたチューブは、すぐには萎んではいかない様子。いたずらで空気を抜かれたのか? ときどき空気を補充しながらでも車まで戻れるか、駄目なら手っ取り早くタクシー呼ぶかと考えていたが、自力で辿り着くことが出来た。自宅に着いたときには、また空気が無くなっていた。少しずつ抜ける様だ。不幸中の幸いと言えなくもない。明日は整備だな。
それにしても、今日は暖かかった。折角、冬用にウェアを新調したのに、それ着ることなく車に置いていった。デビューはお預け。