奥美濃サイクリング(6) 長良川鉄道輪行
(続き)
発車の時刻が近付いてきたので写真を撮らせていただき、お店から直接プラットホームに向う。今回のツーリングで、自転車で走るのと同じくらい、この長良川鉄道で輪行してみるということが目的というか、目標だった。いつかこれでやって来て、長良川沿いに美濃辺りまで走ってみたいと思っている。
そういえば、「奥美濃サイクリング」と言ってはいるが、今回メインで走った峠の向う側の九頭竜湖や石徹白周辺は「奥美濃」じゃない気もする。まあ細かいことは良いか。
駅の敷地の中には、昔は実際に使われていた転車台があって、そんなものを観ながら待っていると、列車がやってきた。一両編成だから「列車」じゃないな。
乗り込んで、ワンマン・バスの様に整理券を取って座る。ここから終点の美濃太田駅までは各駅停車でたっぷり二時間の道程。
走りだしてから暫くして、買っておいたお握りを出して食べる。自分の近くに他の乗客が来ないのは、沢庵の匂いをぷんぷんさせているからだろうか。それとも自転車を入れた輪行袋の、大きな荷物が怪しいからか。列車は長閑な景色の中をのんびり走る。
南に行く程人も増え、田舎の風情も徐々に無くなって「日常」に近付いていく。とうとう美濃太田に到着。そこから電車を乗り継ぎ、最後は自走にて自宅へ。長い一日だった。