今回の装備について一通り説明しようと書き始めたが、読んでも面白くなさそうなので止めた。代わりに、リーダーとフライについてだけ書くことにする。
リーダーは最初、既製品の0Xから3Xのテーパード・リーダーをいくつか買ってみた。しかし海の魚に適当なのか自信が持てない。そこで宮古島でフィッシング・ガイドをしているLeoさんのページを参考に自作することにした。そういえば、ノッテッド・リーダーを作るのは初めてだ。
そのページはラインの太さをポンドで書いてあるので、4lb = 1号 の計算でフロロのラインを買って来て、
10号(1.5m) − 4号(70cm) − 8号(20cm)
のリーダーを作ったが……「何を釣るんだっけ? マグロ?」という代物が出来上がる。果たして20cm程度の魚がこんなリーダーの先についているフライを喰ってくれるんだろうか。そのページのポンド指定には幅があるし、自分の4lb = 1号の解釈が合っているのかも気になったが、悩んでいても仕様がないので、「現地のガイドさんの経験から生み出されたリーダーだ。海の魚は鋭い歯を持っているものが多いし、リーフの釣りは根ずれに強い仕掛けが求められるのだろう……多分」と言い聞かせ4本作ってみた。(実際に釣りをした後にリーダーを見ると、鉋で削ったみたいにささくれている。)
フライは、クレイジーチャーリーが主で、白、オレンジ、赤、ピンク、ゴールド系を用意した。リーフ内の釣りということで、根掛かりが心配された。フライのロスト対策には沢山巻いていけばいいのだが、珊瑚礁に針を残して来ると、それで怪我をする人も出かねない。極力回収するつもりではあるけども、絶対とは言えないので根掛かりを出来るだけ抑えたかった。
沖縄のフライフィッシングのページをいろいろ調べていて、面白いフライが載っているページを見つけた。
・LoveFish LoveFishing > ウチナー美ら海毛針釣り紀行 > 島フライ?
ワーム用フックのオフセット部を利用してウィードガードを取り付けた、クレイジーチャーリー系のフライ。確かにこれはとても良さそう。真似をしていくつか巻いて、持っていくことにした。(今回釣りをした時間は合計4時間程度で短かったこともあるだろうが、根掛かりによってロストしたフライは無かった。やはりこのデザインは有効だったと思う。)
(つづく)
宮古島に行かないかという誘いがあって、どうしたものかなと考えた。ダイビング・スポットとしてとても良いところとは聞いていたけども、それ以上の知識が無くて、マリン・スポーツに無縁な身としては触手が動かなかった。景色はとても良いらしいけど、特に有名な歴史的名所旧跡があるという訳でもなさそうだし。日頃からぼんやりしているものだから、「何も無いところでのんびり過ごす」という願望も特に無い。……まてよ、忙しく観光する必要がないということは ———
沖縄には去年はじめて行ったけど、そう言えば未だ実現出来ていないことがあったのだった。釣り。出来れば海でフライ・フィッシングをしてみたい。沖縄では、こちらでは考えられないサイズの魚が岸から釣れるらしい。ガーラやタマン、そういう大物を狙うのも良いだろう。でも、それ以外に釣ってみたい魚がある。イシミーバイ(標準和名は「カンモンハタ」)だ。
イシミーバイは沖縄ではとても一般的な魚で、最大でも30cm程度までしか大きくならないうえに釣り難い魚でもないので、ないちゃーが「イシミーバイを釣りに来たのです」と言えば、何故わざわざと変な顔をされるかもしれない。この魚を釣りたいと思うのは、フライフィッシングを始めた頃に買った雑誌に載っていた、珊瑚礁でイシミーバイを釣る記事の所為だ。
1994年10月号のフライフィッシャー誌の「コーラルウォーターのなかで…… 夏に向う沖縄での思い出」という、たった4ページの記事。潮が引いて膝下程度の深さになったリーフ、クレイジーチャーリーやオリジナルフライの写真が並ぶ。渓流魚を釣るのとはフィールドも、使用するフライも全然違う。そして釣れる魚も。記者が釣り上げたミーバイ(イシミーバイ)の写真に付けられたキャプションにはこう書かれている。
わずか10数cmだがこの顔の風格といい、根に張り付くパワーといい、れっきとしたファイターである。これから晩秋にかけても楽しめるターゲットだ
この記事は心の奥深く沈降して潜み続け、14年経った今、我を宮古島へ向わせた。
(つづく)
BESSA-R / CANON 50mm F1.8 II / FUJIFILM SUPERIA Venus 800
表札(?)は「弘法大師」になってますけど、本当に弘法さんですか?
BESSA-R / CANON 50mm F1.8 II / FUJIFILM SUPERIA Venus 800
BESSA-R / CANON 50mm F1.8 II / FUJIFILM SUPERIA Venus 800
お盆休みから早くも一週間。皆さんはゆっくり休めましたか? それとも、何処かへ出掛けたのでしょうか。私は今年もいつもの処へ。やっと今年最初の渓流釣りもして、魚の顔も一応見れました。
釣りと写真の趣味の両立は意外と難しく、釣りモードのときは写真どころじゃない感じ。宝石の様に美しいカワセミが目の前に現れても、「そんなところを飛ぶな。魚が逃げるじゃないかっ!」と悪態を吐く始末。携帯していたデジカメでは結局一枚も撮らなかった。いつになったら心穏やかな釣り人に成れるのだろうか。
2002年 ベトナム・ホーチミン CONTAX T2 / FUJIFILM S-400
2002年 ベトナム・ホーチミン CONTAX T2 / KONICA CENTURIA 100
2002年 ベトナム・ホーチミン CASIO GV-10
『ベトナムの一瞬』は、数年前にジェイアール名古屋タカシマヤで行われた催物でベトナム大使館のシェフが作るセットにつけられていた名前だった。印象深い名前だったので、そこからタイトルに拝借。料理につける名前にしては変っているが、割と普通のベトナム料理であった。
夏だし、ベトナム料理も良いなぁ。5、6年前はブームだっから近くに結構ベトナム料理店があったのだけど、今はどれだけ残っているかな。
2002年 ベトナム・ホーチミン CONTAX T2 / FUJIFILM S-400
一度に何本ものフィルムを現像に出すときや写真を早く公開したいとき、CD-R に書き込むサービスを利用する。ところがそのスキャンの品質があまり良くないので、結局自分でスキャンし直すことになる。
しかし、6年前のベトナム旅行のときのネガを自分でスキャンして思うのは、そのとき CD-R に書いてもらった画像は相当出来が良いということだ。これは多分、最近は各店にあるミニラボシステムでその店の店員が作業を行うのに対し、当時は訓練された専門のオペレータが高価な機材でスキャン作業を行ったからじゃないかと思う。
いくら電子機器の性能が日進月歩で向上するといっても、コンシューマ用エントリーモデルのフィルムスキャナではなかなか勝てない。それでは自分でスキャンしても意味が無いのかというと、書き込みサービスによる画像は画素数が少なくてプリントには向かない為、プリンターで出力したいときは自分でスキャンし直す必要がある。
この上の画像は CD-R 書き込みサービスによるものだ。何度か自分でスキャンしてもみたが、全然敵わなかった。
2007年 平和祈念公園 CONTAX T2 / KODAK SG400-8