宮古島 CONTAX T2 / FUJIFILM PRO400
雪塩の工場横にあるお店で、さとうきびジュースを飲んだ。予想より、さっぱりした味だった。このお店にはいろいろな形をした貝殻が所狭しと置かれていた。
宮古島 CONTAX T2 / FUJIFILM PRO400
今年は丑年で午年じゃなかったから、残念ながら年賀状に使えなかった写真。宮古馬は昭和30年頃には1万頭以上飼われていたが、車や農業機械の発達・普及によって数が減り、今では30頭程度と、種の保存が困難な数しか残っていないのだとか。
そういえば「宮古牛」は見かけなかったな。食べたけど。
宮古島 CONTAX T2 / FUJIFILM PRO400
寒くなって来ましたね。暖かいところに行きたいです。
宮古島 CONTAX T2 / FUJIFILM NATURA 1600
明けましておめでとうございます。
経済が急激に悪化し厳しい年になりそうではありますが、当ブログは今年も「能天気」路線継続で行きたいと思います。皆様、お付き合いの程宜しくお願い致します。
PENTAX Optio WP
今度の宮古島旅行で、是非買って帰ろうと思っていたものがあった。それは沖縄の釣り雑誌。
釣りというのは「今、何処で何が釣れているか、どんな釣り方が効果的か」という情報を手に入れることが大事だ。あそこのポイントではこうだという様に、出来るだけ具体的に知りたいので、地域密着情報を掲載する釣り雑誌や釣り新聞がそれぞれの地方に(たぶん)存在する。我が地方には「東海釣りガイド」という雑誌がある。(「Fish On」や「Fmaga」という釣り雑誌もあったものの、最近見かけない。今はインターネットが普及していろいろ検索出来るので、この手の雑誌は厳しいのだろう。)
現地に行く前から「おきなわ釣王国」という雑誌があることを知っていた。この雑誌にはフライフィッシングに関する記事が載っているらしい。どうせ買うならこれだな。問題は、何処に行ったらこの雑誌を買うことが出来るかだ。本屋に行ったら簡単に手に入るなら良いが、去年那覇に行ったときには、大きな本屋を見かけなかった。品揃えが少ない小さな本屋で、果たして売っているのだろうか。でも釣具屋に行けば大丈夫だ、そう思っていた。
宮古島で釣具屋を見つけて探してみたが、無い。当てが外れて、旅の記念に現地で買って帰るのは無理かなと諦めていたが、その日の夜、あっさり問題は解決した。コンビニに売っていた。
100ページ程度の雑誌だが、なかなか興味深い。沖縄の釣りの対象魚の多くはこちらでは見かけることがないく、魚の写真とその名前を見るだけでも楽しい。読者による釣果の投稿写真のコーナーが20ページ以上もあり、みんな誇らしげだ。(その写真のほとんどは釣具屋で撮った様だ。それって不思議じゃない?) 広告も面白い。ダイワやオーナーばり、VARIVAS(モーリス)が、沖縄の魚の名前を使った製品を出している。えらいきめ細かいな。本当に沖縄限定商品なのか、名前を替えただけなのか。
古い雑誌の記事が宮古島へ行く気にさせた様に、この雑誌がまた沖縄の釣りに誘うだろうことは、まず間違いない。
念願のイシミーバイを釣り上げ、ここでの攻略方法が分った。一度岸に上がって魚を見せ、先程釣り上げた場所に戻って再開する。(その最初のイシミーバイは浜にいた地元の人に差し上げた。)同様のポイントにフライを投げれば、かなりの確率でアタックして来る。そのまま続けていれば相当の釣果を上げることも可能であったと思うが、4匹釣ったところでイシミーバイを釣るという目的は果たせたと感じ、リーフ・エッジへ向けて前進することにした。(4匹というのは撮った写真などから後に推測した数で、釣っているときは3匹を超えたあたりから記憶が怪しくなって来る。自分は、数の概念が「1・2・沢山」しかないというアマゾンの部族と気が合うんじゃないかと思う。4匹は充分に「沢山」である。)
イシミーバイ狙いのときから視界の中に白波が砕けるリーフ・エッジが見えて、気になっていた。リーフの向こうには大物が泳いでいると言う。端まで行けなくても、そんな大物がリーフに入り込んでいるかもしれない。アワヨクバ、そんなモンスター級を……、いやまてよ、バッキング・ラインは100ヤードしか巻いてない。そんなやつが掛かったら、ラインを全部持ってかれちゃうんじゃないか?
リーフの海底は、枝珊瑚が生えている箇所と、枝珊瑚が無くて砂が被っている箇所があるようだった。枝珊瑚が無い箇所は少し浅くなっていて、そんな場所を選んでウェーディングして来たが、リーフ・エッジに近づくに連れて、深くなってしまう。もう少しなんだが。リーフ・エッジ近辺がどんな流れになっているのかも知らないので、その場所から前進するのを諦め、届かないまでもせめてエッジに向ってフライを投げ続けるが……ガーラやタマンやバラクーダ、その他の魚も相手をしてくれず。もうこの後は潮は満るばかり。楽に帰れるうちに引き上げることにした。
同じ大潮でも潮の引き方が違う。八重干瀬が海面に現れる様なときにはきっと、リーフ・エッジに楽々辿り着けて、大物を狙うことが出来るだろう。今回の旅の釣りはこれでお終い。今度は潮の引き具合もよく調べなくては。じゃぁね、またね。
(つづく)
ガイドブックを見る限り宮古島の南部は絶壁が続き、その絶壁を波が洗っているらしく、自分の釣りのポイントがそこにあるのか心配だった。それで北部でイシミーバイを釣るという目的を果たすことを目論んでいたが、そうはいかなかった。
釣りが出来る日は残り一日。前日に食堂で一緒だった人に聞いたところでは、島の東側にはシュノーケリングに良い、遠浅の海岸があるらしい。南の海岸も絶壁続きであってもビーチがあるから、まぁ何とかなるだろう。平良港前から島を横断して東海岸側に出て、南下を始める。島の西や北側とは違って道が海面よりかなり上にあり、少し内寄りなため海が見えない。地元の人は降り口を知っていて海岸に行けるのかもしれないが、我々には分らないのでそのまま南下が続く。
そのうち車を止められる展望台があったので、そこで釣具屋弁当を食べた。そこから下を覗くと、とても美味しそうなリーフが見えるが、降りられそうなところが全く無い。イシミーバイ、いっぱい居るんだろうなぁ。指を銜えて……じゃなくて、弁当を頬張りながら眺めるしかなかった。
絶壁の海岸でも釣りに良さそうなリーフがちゃんとあることは分った。とにかく何処かで降りなければ。教えてもらったビーチにも行ってみるが、シュノーケリング・グッズのレンタル屋さんが常駐していて、人も一杯。流石にここだと浮きまくり。それと、ビーチだからなのか、期待しているリーフとは少し違う様な……。
もう少し先に進み、漁港の一つで釣ることにした。今日も腰までのウェーディング。キャスト、リトリーブを繰り返しながら少しずつ沖へ向う。海は凄い透明度なのだが強風で海面が激しく波立って動いて、足下でさえ底の様子がはっきりしない。リーフの知識が無い自分には攻略ポイントが分らないが、ぼんやりと色合いが変わっている場所に海底に変化があることを期待して狙うものの反応なし。でも、希望はある。
この場所を選んだのは水面から出た岩があったからだ。これなら沖縄の釣りに不慣れでも、根魚系であるイシミーバイが居る場所を予想出来る。少し沖の岩の周りを狙っていると、フライを引き寄せることが出来なくなった。根掛かりした様な感触だ。フライを残すと怪我をする人が出ないとも限らない。外れないかぐいぐい引いていると、一度だけ動いた様な……。これはひょっとすると……。
フライの針は「返し」を潰してあるが、ここで賭けに出ることにした。他に手もないしね。ラインのテンションを緩め、秒読み開始。1、2、3、4、5。ここで「合わせ」をかける。根掛かりとは異なる生命感がある手応え! やはり魚がフライを銜えて潜り込んでいたのだ。引っ張られなくなったので根から出て来た。前日の魚たちとは違い、8番ロッドを曲げる力がある。期待を抱きつつ引き寄せる。そして、とうとうこの時がやって来た。イシミーバイだ。
(つづく)
というわけで、なかなか朝食に在り付けなかったんだけど、そういえば去年の那覇でも似た様な感じだった。出掛ける前にホテルで食べてくればよかったのだが、なんとなく、ホテルで食べると面白い食べ物との出会いの機会が一回減ってしまう気がして、つい避けてしまう。
車で出発する前、ホテル近辺を散歩していたら釣具屋があって、朝から開いていた。中に入ってみると、何だか不思議な品揃えで、釣具の他にホウキなどの日用雑貨が沢山並び、お菓子やおにぎり、弁当も売っていた。多分ここの客は、釣具や餌と一緒に弁当も買って、船で釣りに出掛けるのだろう。このとき炊き込みご飯のおにぎりなどを少し買っていたので、「うちなーじかん」の開店まで腹が持ったのだった。
このおにぎりが、とても美味しかった。安いし。それで次の日から、先ずここで朝食の弁当を買ってから出発する様になった。釣人だけを相手に弁当を作っていて商売が成り立つとも思えないし、釣具屋以外にダイビング・ツアーにも出発前に配達されるのだろうか。素朴な感じなんだけど、パパイヤのサラダとか、入っているものが沖縄らしくて面白い。コンビニでも、どんな弁当を売っているのか見てくれば良かったな。
(つづく)
道具も沢山持ち込んで釣る気満々なのだが、スケジュール的には「釣り」はあくまで島を観光しながらちょっと時間を貰ってやってみるということであって、浜にずっとへばりついている訳にもいかない。丁度大潮で、昼前の潮が一番引いた頃に遠浅のリーフに居られれば、思い描いた様な釣りが出来るはずだ。
この日は北方面に向うことになった。朝食を食べられそうな店が見つからないので、10時頃にでもガイドブックに載っている店で食べるつもりで宿を出発。時々海に降りて様子を見てみるのだが、海岸の様子がどうも予想と違う。結構すぐに深くなる様だ。更に潮が引いたら様子が違ってくるんだろうか。
目当ての店に着くが、閉まっている。目の前から電話をかけてみても出ない。段々と予定が狂って来る。更に先へ進み、他の店に着くが未だ開店していなかった。訊くと開けるのは11時からだとか。自分一人だけなら朝飯も昼飯も抜いて釣り優先にするところだがそういう訳にもいかず、先ず池間島まで行って戻ってくることにした。
11時前に到着。さあ急いで食べて、いよいよ勝負だと思ったら、今度は11時30分開店だと言う。「うちなーじかん」というやつですね、わかります。なかなか釣り始められない。やっと食事にありつき、これから良さそうなところを探していると潮が満ちてしまいそうで、もうお店のすぐ横で釣ることにした。
やっぱりここも想像とは違う。水中にあまり起伏がない様子。果たしてイシミーバイは居るのだろうか。不安ながらも釣りを続けていると、ん? 手に微かな振動が。
小さい……。まぁ兎に角、ソルトウォーター・フライフィッシングの最初の釣果である。これは、沖縄で「エソ」と呼ばれる魚らしい。こちらでエソ(マエソ)と呼ばれる魚とはちょっと違う気もするが。何かトラギスっぽくもある。でも目が赤くて怖いよ。結構大きくなる魚の様で、こいつはその赤ん坊というところか。
まぁ想定外の魚でも、釣れないよりはずっと良い。今度は本命を、とキャストを繰り返すが、後が続かない。今日は諦めて上がるかと思っていると、また弱々しい手応えが。
サイズアップしたにはしたけど……。流石は沖縄、釣れる魚がいちいち不思議生物。この魚は「アオヤガラ」。長い顔の先っぽにあまり大きくない口がある。後で知ったけど、こちらの地元でも釣れる魚らしい。
この日釣れたのはこの二匹だけ。本命のイシミーバイ(や、ガーラや、タマンや、モンガラカワハギや……)を釣る望みは翌日に持ち越されたのであった。
(つづく)