しまなみ海道 (3) 海賊と烏賊族の海
(続き)
「しまなみ海道」は、かつて村上水軍の縄張りであった。村上水軍のことは詳しくないのだけど、この旅行の少し前にテレビで、小説『村上海賊の娘』について著者の和田竜と女優の杏が対談する番組をやっていて、「へぇー。世の中ではそんな小説が流行っていたのか。これは杏主演で映画撮りそうだな」と思いながら観ていた。
初日はまだ橋を渡らずに、四国側をぶらりと。来島(くるしま)村上家の根城だった、来島を眺める。
LUMIX DMC-GF1 / LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.
『村上海賊の娘』の能島(のしま)村上家の能島もそうだが、よくこんな小さい島の城(と言うか砦)が機能するなぁという印象だ。激しい潮流があればこそなんだろう。
海岸を走るとアオリイカ狙いの釣り師がちらほら。墨跡もあちこちに。アオリイカ狙いにはもってこいのこのエリア。だが今回の旅行では、捌いて部屋を墨で汚すことは出来ないし、レストランに調理してくれとも言えないしで、釣りをするのは泣く泣く諦めていた。その点は民宿だったら良かったんだけども。もっとも次の日からは、日のある内は走るのに忙しいし、夜は疲れているしで、釣りは出来そうにもなかったが。
(続く)