お誘いいただいたので、久しぶりに管理釣り場に行ってきた(というか、連れて行ってもらった)。
思ったこと:
カーボンロッドを使ったのは6、7年ぶり?
始めた年に買った安物ロッドだけど、やっぱり結構使える。でもグリップ太すぎ。
以前は渓流でもこの 8ft. #5/6のロッドでよく釣りをしていたが、疲れる。今使っているロッドは快適。もう戻れん。
やっぱり管理釣り場はよく分からん。
ものすごい数の巨大な魚たちに無視され続けると、ここを放棄してすぐ隣にある川で釣りたいという衝動に駆られる。
ペレットを喰っている奴らを釣るなら、ペレットフライ使わせてくれ。
モンカゲが一匹喰われたのを見てドライを使ったらやっぱり反応する奴らがいた。そうだ!野生を取り戻すんだ!
ドライの色は、クリーム色など明るい色じゃないと反応が悪い。
リーダーがテーパーになっていなくても、結構まともに投げれられる。
ティペットが3Xだと喰わない。
ティペットが5Xだとファイト時に大抵切られる。
やり取りのテクニックがないなら、ディスクドラッグ付きのリールを使うべきだった。
ぼくのあのディスクドラッグ付きリールはどこにいったのでしょうね。
ニジマス、おまえらスタミナ有り過ぎ。
ティペット引きちぎって持っていった俺の沢山のフライを返してくれ。
二週間前に良い思いをした川に、今週末も行った。そして、前回大きい魚を釣った少し上流で、良型を釣り上げた。普通ならば「二回連続でこの釣果、もうヘボ釣り師の称号は返上なんじゃないの?」なんて思うところだが、その釣り上げた魚を見て脳裏に浮かぶ言葉は———
例えば魚屋の店頭に並ぶ同じ様な大きさのサンマを三匹買って来て、あなたは後から「これが一番右にあった魚」というように見分けがつくだろうか。一般的に魚というのは個体識別をするのが難しいものだと思う。(築地に行けば、人間の顔を識別する様にサンマの顔を識別できる人に会えたりするんだろうか。)
ところがイワナという魚は個体差が激しい。まず、生息している地域によって体の模様や色合いが違う。あまりに違うため、現在共通して「イワナ」と呼ばれているものは、以前は幾つかの別の魚種だとされていた程だ。また、川によっても差がある。現在は養殖されたイワナを幾つもの河川に放流するため、河川固有のイワナというものは消滅したところも多いだろうが、餌を接種する条件が厳しい川のイワナは体が細いなどその川の状態を反映する。そして、同じ川で釣り上げても、イワナは一匹一匹が妙に個性的なのだ。
釣り上げたイワナを掬い上げたネットから出したとき、私は既視感に襲われた。いや、これは「既視感」なんかじゃなくて……。何処がと言われると答え難いのだが、二週間前に釣った「泣き尺」イワナと似ている。「ひょっとしてお前、この間のヤツじゃないの?」
この場合、腕前が上がったというより、単にこのイワナが釣られ易いということになる。でも、そんな魚がキャッチアンドリリース区間でもないこの川でここまで大きくなれるんだろうか。いやそれどころか、よくもこの二週間抜かれずにいられたということになる。「まさかな。」と思いながらこの魚を流れに返した。
家に帰って来て、そのイワナの写真を見る。一緒に写っているロッドが実寸になるまで画像を拡大し、魚の大きさを測ってみた。測定結果:29.4cm。やっぱりお前、この間のヤツだろ。
渓流釣り師にとっての「大物」の目安として、「尺物」という言葉がある。体長が1尺(=30.3cm)を越えるという意味だ。「大物」の定義は魚の種類によって違い、例えばブラックバスが30cmだったとしても、そいつは大物とは見なされない。その魚のよく釣れるものに比べて大きく、なかなかお目にかかれないサイズということになるのだろう。大物の魚を表す言葉は面白くて、アイナメの場合、「ポン級」という。ビール瓶の様だというところから来ているらしい。
川にとどまって生きている渓流魚も、理屈の上では尺を越えてどんどん大きくなることが出来るはずではあるが、川に十分な餌があり、他の魚の競争に勝ち続けてそれを確保した上、外敵(主に人間)をかわし続ける必要がある。1尺とは人間の感覚の都合によるサイズだけども、「越え難い壁」となかなかマッチしているらしい。それで、自分が通う川ではなかなか出会えない。いや、正確に言うと、その川に居るのだが、他の釣り師との競争に負けて、私が釣ることが出来ていないだけらしいが。
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昨日は、近年稀に見る釣果を上げた日であった。支流の小渓流だったのに、条件が良かったのだろう。数も良かったが、サイズも良い。中でも一番大きかった魚がこいつ。
自分は「尺ハンター」ではなく、釣れる魚は20cmを越えればまあ満足という感じなのだけれど、やっぱり大きいのが釣れれば、それはそれで嬉しい。とっても嬉しい。「おっ、これはいったかな?」と思ったが、ぎりぎり下回っている様だ。岩魚はひょろっと長くなることも多いけど、こいつは体高もあってなかなか立派。無粋なメジャーをどけてもう一枚写真を撮ろうとしていたら、自分でフライを外して帰って行ってしまった。
※ 泣き尺:「尺物」にあとちょっと届かなかった魚のこと。泣いているのはもちろん、「尺物」を釣り上げることを夢見ていた釣り人である。
去年、シーズン最初の渓流釣りがゴールデンウィークまで遅れて「こんなこともあるんだなぁ」と思ったが、結局今年も同じになってしまった。それにしても、この時期の渋滞には参るね。
雪が多くて春が遅れた去年とは打って変わって、暖冬で極端に雪が少なく、春が早くやって来た。雪解け水が少ないからなのか行った釣り場は水位が低くてちょっとやり辛かったが、魚の活性は去年よりも高く、小さいながらもぽつぽつ釣ることが出来た。
釣れる魚のサイズが毎年小さくなっている気がする。場所の開拓も重要だが、やはりもうちょっと早く起きていかないと、人に勝てないな。
ウェーディングシューズのフェルトソールが磨り減って限界なので、取り寄せてもらおうと加藤毛ばり店に出向いた。
10年くらい前は近くのチェーン店系の釣具屋でもいろいろ手に入ったが、釣りブームも去って何処も規模を縮小。フライ専門店もずいぶん減ってしまって、間に合う店としてはここが一番近い。もっとも、ここ数年は消耗品を補充する以外は釣具屋で買うものは殆どないので、前回行ったのがいつだったか覚えていないくらい。
店に着いたら、シャッターが閉まっていた。閉店じゃないよな、人気あるみたいだったし、と思ってシャッターの前に行ったら移転の案内があった。守山か…。また店が遠ざかってしまった。
案内のチラシを一枚ちぎり取り、それを見ながら新店舗に行って注文してきた。さて、今年は釣りに何回行けるだろうか。
早いもので、もう三月。渓流も大体解禁になって、今年は暖かいものだからどんどん出撃していることだろう。私は最近ではもう釣り師とは言い難い活性具合だけども、皆さんが何をしているのかやっぱり気になる。そこでブラウザで検索してみたりもする。すると……凄いことが書いてあった。(ここ)
なんでも、あのタイガー・ウッズが吉田ロッドを手に入れたらしい。吉田ロッドが優れた道具であることは私にも分かる。なので、海外のビッグネームが吉田ロッドを使っていると聞いても特別に「驚くべきこと」という感じはしない。むしろ、タイガー・ウッズがフライフィッシャーだったことの方が意外だ。
きっと吉田さんは「逆輸入」でブレイクするんだろうなと思っていたけど、だんだんそんな感じになって来た様な。吉田さんの人柄から推察するに、このことをセールストークに使っていないんだろうな。でも吉田ファンにはそれがちょっと歯痒くて、リークしているという…。「これは内緒の話なんだが…。」という訳で、検索で知ってしまった私も。
演奏会終わる。去年の様にウクレレ以外の楽器をやりたくなる程燃え尽きた訳でもなく、今年の夏の様にコケて敗北感に打ち拉がれることもなく。相変わらずノーミスの会心の出来にもっていくことは出来ないけど、練習は出来るだけのことはやったと思っているので、今回はたとえ大失敗していても、運が悪かったがこれが実力だからしょうがないと思えただろう。
家族に、押さえ難いコードの練習で左手の指が痛くなったと言ったら、クリスマス・プレゼントだと湿布をくれた。凄いサンタだな。今年もう一つもらったものは、図書館の廃棄本の配布で手に入れたという、エドワード・グレイ著の『フライ・フィッシング』のハードカバー版。どちらも有り難いが、別にクリスマス・プレゼントということにしなくても良いのではないだろうか……。
開高健による解説が付いているこの本、地元の図書館で一度借りたことがあって気になっていたので、入手出来て嬉しい。技術的解説については自分の釣りとは釣り場も対処魚も違うから読むのが辛いけど、第一章の「趣味について」「趣味の釣り」「釣り人の要件」の文章は、イギリスと日本の釣りが違っても、書かれてから100年が経過していても、我々の心に届く。この本を手放した図書館には、「あなた方はこの本の値打ちが分かっていない! ダン!(←机を叩く音)」と言いたい。
手に取ったことが無いから確かなことは分からないが、この第一章の文章は、角川の『釣り師の休日』にも収められているみたい。同じ訳者によるものかどうか分からないけど、良かったら読んでみてほしい。
九月も、あと一週を残すのみ。今期最終釣行かもしれないと、渓相が気に入っている川に出掛けた。
シーズンの最後はもっと釣れる川を目指したのか、河原に停まっている車は意外に少なかった。ひょっとすると良い釣りが出来るかもと期待が高まったが、入った場所では魚の反応はまったく無し。何かの理由で魚の活性が下がっているのか、今までにもう抜かれてしまって居ないのか、それとも……。
他の人が釣った後は、魚が残っていても警戒していてなかなか釣ることが出来ない。でも早朝から釣り上がらない限り先行者がいない場所を釣るのは難しく、せめて出来るだけ時間を空けて釣ることになる。今回釣れないのが先行者の所為だとすると、もう一度林道に上がって先行者の更に上まで行って入り直すという手もあるが、もう昼に近いし、相手が夜明けから釣っているならば何処まで上がっているやら分からない。むしろ、抜くことが出来ず、ポイントを休ませる時間が短くなってしまうだけかもしれない。
先行者も一人で全てのポイントを攻めた訳はなく、どこか釣り残しも有るはず。日も短くなったので暗くなる前に車に辿り着く必要があるということも考え、そのまま釣り続けることにした。しかし、その選択の結果は厳しいものだった。もうそろそろ上がらなければと林道に上がると、上流側から熊避けの鈴の音が。
二人連れの年配の釣り人だった。訊けばちょっと上流で上がって来たところだとか。つまり複数人でくまなく釣った後を、どんどん間隔が短くなる様に接近していたのだ。最悪である。そういえば、この川に先回来たときも、林道を降りて来た先行者さんの「此処でもこんなの釣れました」と言う解説を聞きながら長い林道を降り続けたよなぁ……。
鵺的:想空間さんで知った、ソニーの製品:
・GPS-CS1K[GPSユニットキット]
Mac 環境では付属のソフトは使えないだろうが、接続方法/データフォーマットは一般的なものであるらしいので、工夫すればいろいろ出来そうだ。
ぼーっと釣りをしている私は、いつも何処で釣りをしているのかよく分かっていない。何処で写真を撮ったか(釣れたか)とか、どれだけ釣り上がったかとか分かる様に出来るはず。(しかし、本当にそういったことを知りたいのかと問われれば……。)
[追記 2006 9/12]
Mac ではマウントできないらしい。
・Macユーザは(当面)GPS-CS1Kは買ってはいけない