風変わりなサンタの贈り物

演奏会終わる。去年の様にウクレレ以外の楽器をやりたくなる程燃え尽きた訳でもなく、今年の夏の様にコケて敗北感に打ち拉がれることもなく。相変わらずノーミスの会心の出来にもっていくことは出来ないけど、練習は出来るだけのことはやったと思っているので、今回はたとえ大失敗していても、運が悪かったがこれが実力だからしょうがないと思えただろう。

家族に、押さえ難いコードの練習で左手の指が痛くなったと言ったら、クリスマス・プレゼントだと湿布をくれた。凄いサンタだな。今年もう一つもらったものは、図書館の廃棄本の配布で手に入れたという、エドワード・グレイ著の『フライ・フィッシング』のハードカバー版。どちらも有り難いが、別にクリスマス・プレゼントということにしなくても良いのではないだろうか……。


『フライ・フィッシング』




開高健による解説が付いているこの本、地元の図書館で一度借りたことがあって気になっていたので、入手出来て嬉しい。技術的解説については自分の釣りとは釣り場も対処魚も違うから読むのが辛いけど、第一章の「趣味について」「趣味の釣り」「釣り人の要件」の文章は、イギリスと日本の釣りが違っても、書かれてから100年が経過していても、我々の心に届く。この本を手放した図書館には、「あなた方はこの本の値打ちが分かっていない! ダン!(←机を叩く音)」と言いたい。

手に取ったことが無いから確かなことは分からないが、この第一章の文章は、角川の『釣り師の休日』にも収められているみたい。同じ訳者によるものかどうか分からないけど、良かったら読んでみてほしい。