岩手釣行1 緑の町に舞い降りて

勢いで、竿作りを教えてもらっている Kawagarasu Craft の千葉さん主催のイベントに合わせて、岩手へ釣りに行くことにした。釣れないフライ・フィッシャーにとって、釣り雑誌でパラダイスとして紹介される東北の渓流は憧れの地だ。私もそんな一人だったが、突然「いつか東北の渓で釣りをしたい」という願いがかなう日が来たのである。 飛行機は梅雨も明けてすっかり夏になった愛知の名古屋空港を、岩手に向けて離陸した。岩手の空港は花巻にあるのだけれど、私は盛岡にあるものだとずっと思い込んでいた。それは何故か。松任谷由実の歌の所為なのである。 アルバム『悲しいほどお天気』に収められている『緑の町に舞い降りて』の中に 着陸間近のイヤホーンが お天気知らせるささやき MORIOKAというその響きが ロシア語みたいだった と歌われている。 どうして盛岡になっているのかが書かれているページを見つけた。 ・緑の町に舞い降りて 空港の場所がフィクションなんて、さすがは大御所・松任谷由実である。 花巻空港に着陸態勢に入ると窓に雨が付き始めた。一大決心で岩手にやって来たものの、天気は歓迎してくれない様だ。梅雨前線の活動が活発になり、この日から「悲しいほどお天気」なんてとても言えない日々が始まったのである。 花巻から盛岡に向かうバスから (続く)

『雨鱒の川』

もう数週間前になるが、新聞の広告欄の『雨鱒の川』という言葉が目に止まった。漢字で書かれているのを見ることが少ないので迂闊にも「『雨鱒』ってどんなマス?」と思ってしまったのだが、つまり『アメマス』だと気が付いた。(そのまんまなんだけども。) その広告は、9月に公開される映画『雨鱒の川』の、原作の本のものだったと思う。 アメマスとはどんな魚か。分かってないのは自分だけなのかもしれないが、渓流釣りをする人はよく耳にするであろうその魚をきちんと説明することは存外難しい。私の理解ではアメマスは、イワナであるとも言えるし、(私の釣っている)イワナに近い別の魚とも言える。また、海に下ったイワナであるとも、海に下る性質を持ったイワナだとも言うことも出来る。 日本の渓流魚(特にイワナ)は、他の水系の河川の個体と隔離されて世代を重ねたことにより、地域によって体の模様などに違いが生じている。また、鮭と同様に本来は海と川を行き来する性質を持っていたものが、氷河期の終焉といった気象条件の変化で必ず海に下るということではなくなり、地域によりその行動をとる割合が異なるといったことも起きた。別々の地域の人はそれぞれ独自に魚の呼び名を決めるだろうし、他の地域の魚と外見上や性質に違いがあれば、別物と認識されるのは自然である。それで、イワナには呼び名が沢山ある。 学術的にもそれらを別々の魚と扱うかどうかには揺らぎがあるが、現在はアメマスはイワナの降海型(つまりイワナ)とされる。釣り人的感覚では、海に下ることが多いや北海道や一部東北の地域のイワナはアメマスという感じではないだろうか。(とは書いたものの、地域的に馴染みが無く、「もし降海しなかったら?」とすっきりしない。意見を訊かせてもらえるとうれしいです。) この『雨鱒の川』では、アメマスは主人公達と話が出来るらしい。魚種の名称が何であれ、確かにイワナの仲間たちは喋り出しそうな雰囲気を持っている。顔つきも個体毎の個性を感じる。サイボーグっぽいアマゴ/ヤマメよりもイワナを釣るのは楽しく、また申し訳ない気もする。

『ゲド戦記外伝』

すでに『前書き』から面白い、という本に出会うときがある。 前に書いたル=グウィンの『ゲド戦記外伝』がとうとう出たので借りて読み始め、今、収められている五話のうち三話読み終わったところ。短編集なので展開が早く、他の巻に比べて読みやすいと思う。ゲドの時代以外の話が多く、アースシーの世界のイメージが広がって楽しい。 ゲド戦記シリーズは児童文学にカテゴライズされてはいるものの、朝日や日経の書評に早速取り上げられていることからも分かる様に、大勢の大人も読んでいる。逆に、こんな本を読んでる子供って凄いと思う。ゲド戦記は、巷に溢れている様なソロバンずくの(貴方ではない人がガッポリ儲かる様に出来ている)『ファンタジー』ではない。それは『夢』に似ている。ル=グウィンが考えたというより、『無意識』からすくい上げてきた物語なのである。 『ゲド戦記外伝』の前書きには、筆者がアースシー世界と対話しながら物語を進めて行く様子が書かれている。この前書きを読むと、何故全巻読んでも色々な謎が解消されないのかが分かる。つまり『ねつ造』しているのではなく『観察』しているのだから、本人にも説明がつかない訳である。前書きの、最後のことばが愉快だ。 物事は変化するものである。 作者も魔法使いも必ずしも信用出来る者たちではない。 竜がなにものであるかなど、誰にも説明できない。

プロファイリング

ここ数週間、同じ所から毎日ウイルスメールが届く。送り主のプロバイダーには連絡済みで、そのプロバイダーが言うには特定済みらしいのだが、ウイルスメールの送信は一向に止む気配は無い。 この時点で改善されないということは、先方が対処するのは何時のことやら分かったものではない。では、せめてこの状況を利用して遊ぶか、ということで、送られてくるメールの詐称アドレスから、パソコンの持ち主の人物像を予想してみた。 ・東京都足立区在住である ・勤務先はNEC系列か ・メルマガを多く購読している ・田舎暮らしに憧れている ・国際協力NGOのメンバーであるか、関心を持っている ・さだまさしの妹、佐田玲子のファンである この予想からは、私との接点が思い当たらない。同じメーリング・リストのメンバーならメルアドが知れている訳だが、コンピュータ関係のメンバーなら、感染状態から復帰出来ないということもないだろう。すると、もう一つ予想が立つ。 ・フライフィッシャーである さて、少しは当たっているかいな。

バイン・ミー

ベトナム風バケット・サンド、『バイン・ミー』が石徹白のイベントへの手土産の定番になっていたが、今年は日程がちょっと早く、決め手のハーブであるパクチーの成長が間に合わなかったので、持って行けなかった。もう充分大きくなったので、今年も作ってみた。 この写真では分からないのだが、ベトナム風と言うだけあって、このサンドの具は結構変わっている。 ・バター ・生唐辛子(今回は豆板醤で代用) ・パテ ・胡瓜 ・ベーコン(しまった、胡椒使うの忘れた…) ・ワケギ、パクチーほかハーブ類 ・大根と人参のなます この具に、ニョクマムやナンプラーといった魚醤をかけて食べる。なんと言っても、なますと、パンに醤油というのが特徴的だ。もちろん具にはバリエーションがあって、あとはベトナム・ハムや鶏肉などがポピュラーらしい。 ベトナムのフランス・パンは皮が薄く、柔らかいのだそうだ。日本のものでは噛み切りにくいので、試しに他のパンでも作ってみた。 ちょっと柔らかすぎた。やっぱり、パンはちょっと固めの方が良いみたい。 ビールを飲みながらこのピリ辛のバイン・ミーを食べると、「夏が来るなぁ」という気になる。

UV対策

釣りをしていると日焼けをする。暑くなってきたからといってTシャツなんかでいると、大変なことに。それで真夏でも長袖で釣りをしているのだが、手の甲は露出したままなのでしっかり焼ける。今年も既にヒリヒリを味わって色素が増しており、もう真っ赤にはならないとは思うが、いい加減こんがりキツネ色にする年頃でもないでしょうということで、手を打つことにした。 日焼け対策かどうか知らないが、夏の時期の釣りである鮎の友釣りをしている人達は、専用の手袋をしている様だ。フライフィッシャーのファッション(?)としては、手がかじかむ時期にするのは珍しくないが、夏に装着するグローブみたいな物の広告は見たことが無い様な気がする。 とりあえず手持ちのもので試してみようと、指先が切ってあるデザインの、モンベル製の薄手のフリース生地の手袋をしてみる。日光を遮るためか意外と暑くない。更に念入りに、気化熱で手を冷却しようと手袋に吸水させてみたら、なかなか良かった。 ただ、難点は左手のフィギュア・エイトを解くときの感触が分かりにくいこと。ロッドを握る右手の方は、まぁこれでも良いかなと思った。 鮎師の手袋の方が良いよとか、自分はこうしているなんてのが有ったら、教えて下さい。

靴を直す

釣りに行く前の日の夜は、泥縄的にフライを巻いていることが多い。しかし今回は靴を直さなくては。 渓流のフライ・フィッシングに使う靴は『ウェーディング・シューズ』と言って、大抵は底にフエルトが張ってある。今使っているのは靴底をフエルトとゴムのソールに交換出来る様になっているもので、足型も合うようで気に入っているのだが、ワンシーズン保たずに縫い目が解れてきてしまった。この靴ならフエルトがすり減っても交換が簡単と考えていたのに、こんなに早く本体が駄目になってもらっては困るので、傷口が広がる前に自分で縫って修繕する。 使ってみたところ、修理は上手くいったみたい。 釣りから帰ってくると丁度、雨が降り出した。『梅雨の中休み』も終わった様だ。

掲示板、はじめました

当サイトはブログには違いなのだが、普通のブログの様な、トラック・バックやコメントが出来ない。やっぱりちょっと寂しいので、簡単なBBS(掲示板)を付けてみた。(メインページの右側、カレンダーの下。) ここを見に来てくれるのは、メールのやり取りをしている親しい人が殆どだと思うので効果は薄いかもしれないが、メールする程でないコメントなど書き込んで下さいな。 15件しか残らないため、読む前に溢れてしまうということもあるかもしれないので、その点あしからずご了承下さい。(まぁ、こんな知名度の低い所で悪戯する人もいないとは思いますが。)

仲の良い犬、悪い犬

良く泊まる宿の犬には兄弟がいて、入漁証を買う店の近所に飼われていると訊いていたので、最近そこへ行くとついでに兄弟と思われる犬の顔を見てくる。 宿の犬とはかなり体格が違うので(特にウエストが)、こちらの方が弟だということにしている。性格は兄と似て友好的で、ご覧の通り、番犬としては役立っていない様である。 この日、別荘地横で釣りをしていると、鎖に繋がれていない、如何にも血統書付きの狩猟犬という感じの白い犬が駆け寄ってきて、この『何だか不審な行動をしている人物』に向かって威嚇を始めた。川の中まで入ってくる様子は無かったので無視して釣りを続けると、暫く吠え続けた後で引き返して行った。 待ち合わせの時間が来たので、ちょっと別荘地を失敬して横切らせてもらおうと川を上がると、それを先程の番犬君が察知して飛んできた。牙を剥き激しく吠えたて、今にも飛びかからんという感じで距離を詰める。「(やれやれ、こいつとやり合うとなると、こちらも相当の深手を覚悟しなくてはならないな。)」と考えながら林道へ少し急ぐと、相手は距離を保ったまま付いてくる。背中を見せてもお尻に噛み付かれないと分かれば、これ以上刺激せずに『三十六計逃げるに如かず』だ。奴は侵入者の敷地を出て行く意志を確認すると、深追いせずに他の侵入者の排除に向かった。こちらは憎たらしい程に優秀な番犬である。ともあれ、修羅場にならずに済んで良かった。

梅雨の中休み

先週の釣りも流れてしまったので、「今週こそは」と天気予報が気になる一週間だった。台風の影響もあってか予報がどんどん変わったけども結果的にはよく晴れて、渓流は新緑が眩しい日だった。 水量は多くてちょっと大変だったが、釣果は『ぼちぼち』というところか。ここは魚の反応はほとんど無いけど稀にデカイのが来て、大抵はバラして地団駄を踏むというパターン。今日は良い型は出ず、よって良型のバラしも無し。釣り上げた魚は直ぐに実感が薄れて夢幻の如くなるのに、逃がした魚は頭の中でずっと泳ぎ続ける。良かった様な悪かった様な。