日本の Macintosh 用ソフトウェア・ベンダー最古参と言えるエルゴソフトが、パッケージソフトからの撤退を表明した。
キヤノン販売がMacintosh を(無理矢理)日本語化したDynaMac には、エルゴソフトの EgBridge が付いて来た。当時の EgBridge は IM(昔風に言うと FEP、Windows 風に言うと IME)ではなく、純正の漢字Talkに先んじた「日本語化ツール」であった。それ以来 EgBridge は、日本語ワープロソフト EgWord と共にバージョンアップを繰り返して Mac OS X の時代となった今まで生き残ってきたが、とうとう表舞台から去る日が訪れた。
大きな OS の変更が行われると IM が不安定動作の原因になったりするので、誤変換率No.1の純正 IM「ことえり」を泣く泣く使う様になったが、 EgBridge や EgWord には長らく世話になった。物好きで捻くれ者の Macユーザーを支え続けたソフトたち、お疲れ様でした。
『魁!! 男塾』
つ:「わしがウクレレガールであるーっ!!」
うーむ…。
今はもう解決した(ような気がする)問題なのだが、COOLSCAN V EDでフィルムを読み取り、Digital ICE (傷/埃取り)を掛けると、薄い線が現れることがあった。掛ける前の画像には無いのだが。
最初は「何だこれ? Digital ICE と相性が悪い画像なのかな」と思ったが、複数の画像で同じ様な線が入るので、「まさか、スキャナーの中に埃か何か入っているんじゃないだろうな。埃にしてはフィルムのコマに対して大き過ぎる。レンズについているのか?」とストリップフィルムアダプタを抜き取ってみると、「って、本当にあるよ……」。読み取り窓部分に白っぽくて細い髪の毛みたいなものがビヨーンと出ている。
引っ張ってみたら、プチッと切れた。髪の毛にしてはちょっと脆過ぎる気もする。筐体が細く削れたものの様な…。まあ、深く追求しないことにした。その後は上手く読めているみたい。
BESSA-R / CANON 50mm F1.8 II / FUJIFILM PRO400
この写真は今までのものと違って正方フォーマットにトリミングしてある。GX100 に対抗した訳ではなく、フィルム巻き上げにに失敗して右側三分の一ぐらいが次の写真と重なって露光されてしまっているので切り捨てたのだ。どうもフィルムを装填したときに、フィルムのたるみをきちんと巻き取っていなかったのが原因らしい。負惜しみ的に正方フォーマットにしてみたが、元々こういう構図で撮るつもりじゃなかったので、ちょっと無理がある感じ。
他にも続々失敗している。マニュアルカメラ BESSA-R は何でも自分で設定しなくてはならない。超基本である合焦忘れは(ほぼ)無くなったけど、フィルム感度設定ダイヤルを合わせ忘れるミスをやってしまった。フィルム感度設定は露出量のガイドに使われるだけで、それを無視して自分でシャッタースピードと絞りを決定していれば設定が間違っていても影響は無い。けど便利なんで気が付いたときは結構それをあてにして撮った後だった。全て露出量表示に従って撮っていたなら増感現像を依頼すれば良いが、ガイドを無視したのもあるのでそうもいかない。そのときのフィルムはリバーサルだったので、写っていないコマが沢山あることを覚悟していた。
現像されたフィルムを見たところ、意外と多くのコマが真っ黒けにならずに写っている。喜んで帰ってライトボックスの上でルーペを覗くと……。右下がぼんやりしたコマがいっぱい。画角内に自分の指が入ってしまっているのだ。絞りリングの操作を親指と中指で行って、人差し指を前に伸ばしていたのだろう。レンジファインダーカメラでは、レンズの前に指が懸かってしまってもファインダーからは見えない。
せめて、こういう単純なミスは早く無くしたい…。
暫くフィルムカメラで集中的に撮影をしてきて思うのは、やはりデジカメは便利だという事だ。現像上がりを待つ必要が無いし、失敗もすぐわかって録り直しが出来る。フィルムのスキャンはいろいろ調整しなくてはならないので、とても時間がかかる。それに、フィルムカメラで撮れば撮るほど、フィルム代や現像代が嵩む。
もはやデジカメの解像度は充分に高く、これ以上増えても扱い難くなるだけだと思う。デジカメは写真芸術の道具として不足ないものになり、フィルムカメラに対して多くの点で優位に立った。ただし、現像されたリバーサルフィルム(ポジフィルム)をルーペで覗いたときの「感動」を、デジカメ環境は今のところ提供出来ていないのではないか。
CONTAX T2 / FUJIFILM Velvia 100
リバーサルをルーペで見ると、写っているものに立体感があり、まるでフィルムの中にミニチュアの世界が閉じ込められている様だ。しかしプリントしたり上の写真の様にスキャナーで読み取ってディスプレイに表示させると、「3D画像」が普通の「絵」になってしまう。今までリバーサルフィルムを使わなかったことをもったいなく思う。
CONTAX T2 / FUJIFILM NATURA 1600
BESSA-R / CANON 50mm F1.8 II / DNP CENTURIA 100
という訳で、「歳末中古カメラ・用品バーゲン」なる催し物でカメラを買ってしまった。プラスチック外装の、レンズ交換式レンジファインダー。一緒に買ったレンズは1950年代後期発売の50mm/F1.8で、こいつはきっと自分より「年上」だ。
TTL露出計内蔵なので露出のアドバイスはしてくれるが、シャッタースピード、絞り、ピントを手動で合わせる必要がある。写真の出来は全て自己責任。今までオートフォーカス・カメラだったし、プログラムモードでお任せ状態で撮ることがほとんどだったので、ちゃんと撮れるのか心配ではあった。
次の写真は単にフィルムを装填して、次の日まで待ちきれず外を撮ったというだけのものだが、一応最初に撮った写真なので記念にブログにアップしてみる。
BESSA-R / CANON 50mm F1.8 II / DNP CENTURIA 100
今までに二本フィルムを撮って、ネガで撮るなら結構適当でもちゃんと写るもんだという事がわかった。ただ、一本目は、シャッタースピードと絞りだけ操作して、焦点を合わせるのを忘れて撮ってしまうミスをよくやらかした。一眼レフと違ってファインダー内の像は(大部分は)普通に見えているので、合焦させていないのを気が付かずにシャッターを切ってしまうのだ。
50mmの画角もまだ慣れない。今までのコンパクト・カメラの焦点距離が38mmだったので同じ位じゃつまらないと50mmにしたのだが、撮りたいものがフレームに入り切らない。自分の感覚に合うまで暫くかかりそう。
あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
今年は、趣味の方では「写真」の年にしたいなと思っています。と言っても、あまり芸術性には拘らず、ちょっと気になったものを撮るぐらいの適当さで行きます。良かったら時々覗いてお付き合い下さい。
2008年 元旦
メリークリスマス! 今日はウクレレ教室のクリスマス演奏会だった。夏はデュオだったが今回はソロで、相手の脚を引っ張ってはいかんというプレッシャーから解放された分練習に身が入っていなかったが、まあなんとか無難に乗り切ったというところか。
曲は“Almost Like Being in Love”。ミュージカル“Brigadoon”(ブリガドーン)のために作られた歌で、映画化されてジーン・ケリーが歌った。日本でも宝塚歌劇団が公演を行っている。曲の邦題は『恋をしたみたい』。フランク・シナトラやナット・キング・コール、エラ・フィッツジェラルドらにも歌われているスタンダードナンバーである。
フィルム・スキャナーを買ってから、今度は他のフィルム・カメラが欲しくなってしょうがない。It’s almost like being in love. サンタさん、この「大きなお友達」の枕元にも、Zeiss Ikonとか、Bessa R2Mとか、Minolta CLEとかを置いておいてくれても構わないのですよ。