FLY-FISHING

道具の修理

右足が大浸水するようになったウェーダと、塗装が1、2層剥がれてしまったリールシートの修繕をする。 二作目のロッドのウッドスペーサが、リングが当たるところの塗装が剥がれてしまったのと、後からリングをハンダ付けした時に熱で一部塗装がやられてしまって、少々見苦しくなってしまった。 リールを固定するリングに、ネパールの小物を扱う店で買った指輪を使ったのだが、完全に輪になっていない、『C』の字のものだったので、リールの固定には無理があった。これをハンダと接着剤で『O』に付けた。この時に熱の伝達を完全に遮断出来なかったので、塗装が痛んでしまった。神聖な『真言』が書かれた指輪をこんなことに使ったからバチが当たったのか… もうシーズンも終わったし、最悪、直すのに失敗してもしばらく困らない。ウッドスペーサは黒檀を使って作ったので十分硬いのと、防水面は染込んだウレタンだけでも良いだろうと、塗装の大半を削った。まぁまぁの出来に。 そういえば、最近渓流釣りを始めたとメールをくれた友人の、シーズン最後の釣行はどうだったろうか。近くに住んでいる割にはなかなか会えないけど、釣りを肴に飲めたらいいね。

シーズンオフが間近

川に秋がやって来て、渓流魚に悪態をつく日々も後わずか。今年も休みの日に雨が多くて、なかなか釣りに行けなかった。昨日の釣行が今シーズンの最後になりそうな感じだが、結果は… 来シーズンも釣りが出来ます様に。

はじめてのウルフパターン

今年のシーズンももうすぐおしまい。みなさん、フライ巻いてますか。 一緒に釣りをした方が使っていたロイヤル・ウルフがなかなかよさそうだったので今度自分も使おうと、(ロイヤルではないけど)ウルフパターンを巻いてみる。もう何年もパラシュートとエルクヘア・カディスばかりで、スタンダードも巻いていなかったので、どうもバランスがよく分からない。 …というよりも、どのパターンを巻いてもゴミっぽくなっちゃう。 今年の残りの釣行はこいつらが相棒。たのむよ。

犬のマッサージ師

渓流釣りのシーズン中によく泊まる宿がある。そこで飼われている犬に会うのをとても楽しみにしている。しかし犬の方はといえば、別に『熱烈歓迎』してくれるという訳ではない。一応、最初は挨拶の遠吠えをしつつ今日の客の顔を見に来るのだが、すぐに退屈そうな様子に戻る。ただし、食べ物を持って行ったときは態度が一変。急に今まで微塵も感じられなかった『やる気』が漲ってくる。今までの研究で、彼はキャベツが嫌いであるということが判明している。 犬種は『アラスカン・マラミュート』というらしい。この辺には犬ぞりを引くお仕事は無いのでどう見ても運動不足。 今年、「重い体を支える足がお疲れになるでしょう、お揉みします」と前足をマッサージしてやると、気に入ったらしく、マッサージを止めると犬パンチを繰出される。それ以来、私のことをアンマさんと認識しているのか、近付くと足をこちらに投げ出して横になる様になった。 どうもこの宿に泊まっていると、魚を釣るというギラギラした気持ちがそがれてしまう。 

吉田さんとの釣行

先日、プロ・ロッドビルダーの吉田幸弘氏と一緒に釣りをする機会に恵まれた。たいして釣れた覚えの無い川できちんと結果を出すのは流石。 やはり『プロ・ロッドビルダー = 凄腕』なのですね。 吉田さんは名古屋在住。フライフィシング界では珍しく、日本産の真竹を使ってロッドを作っている。 Yukihiro Yoshida Bamboo Fly Rod-Index 吉田さんのロッドの素晴らしさは私が稚拙な文で語らずとも、いずれ多くのフライフィッシャーの知る処と思うので、ここでは書かない。先んじて知りたい人はデモ・ロッドを振りましょう。(老婆心ながら、お小遣いを貯めておいた方がよいでしょう) 良いロッドを作ることへの妥協の無い厳しさとは対照的に、吉田さんの人柄は気さくで人に愛されるキャラクター。この釣行も予想通りに楽しいものだった。どんな人かを説明する為に家族に見せた、下記のWEBページに登場する吉田さんの話を読み返すと、「このままだよなぁ」と、つい頬が緩む。 FIPS・Mouche第22回国際大会(Championnat du MONDE) Team Japan報告

二本目の自作ロッド

一作目からかなり時間が経ってしまったが、二作目が完成したので実釣に投入した。 このロッドで釣った最初の魚(イワナ) 基本は前作と同じKawagarasu工法 。ただし今回は六角には削らずに四角のままにした。パワーファイバーを多く残して高反発ロッドを目指したのだが、細身になってピスが少ないことがこの竿の性格に大きく影響しているようで、グリップの中まで曲がり込む。最初に近くの公園で振ってみると、ループがまともに出来ない。また変なものを作ってしまったなと落ち込む。 しかし折って捨てるという気にもなれないし、半ば仕方なく釣りに使ってみると割と使えるではないかという気になってきた。キャスティング時に手に伝わる感触が、メル爺様の「ゥワンプ!」という感じ。中毒性があるのか、これに慣れてきてしまうと今度は他のロッドを振ると妙な感じがする様になってしまった。ひょっとすると、今まで感じられなかったロッドの声が聞こえる様になったのかもしれない。だと良いのだが…