作業靴のウェーディング・シューズ

数年ぶりの釣行中にウェーディング・シューズが分解して、次回からのものを用意しなければ渓流釣りにいけない状態になってしまった。今のペースでは行けても年に一回とかだったので、新しいシューズを買っても靴底が磨り減るより早く数回の釣行で加水分解してしまうような気がする。それはさすがに勿体ない。

接着で作られている靴でなく、皮革や合成皮革を縫って作られているものなら長持ちすると思うが、今時そういうウェーディング・シューズは殆どない。パタゴニアがダナーと組んで作っている「フット・トラクター・ウェーディング・ブーツ」などはとても魅力的。でも、円安の影響もあってか現時点で6万から7万円ぐらいして、今の釣行ペースからは、これを購入することが正しい判断だと自分に言い聞かせることは不可能である。

数回の釣行に使用する低価格なウェーディング・シューズを用意したい。コンバースのバスケット・シューズの靴底にカーペットを切ってボンドで貼り付けるなんていう自作法を読んだことがある気がするし、何か手はないかなとネットを検索していると、屋根プロなどの、日進ゴム社のハイパーVというソールの作業靴を沢登りのシューズとして使用している人がいることを知った。作業靴は釣り用のウェーディング・シューズよりは安い。感覚的に、普通のウェーディング・シューズと比べて三分の一ぐらいかな。『行き付け』の釣り場は花崗岩質で岩にあまり苔が付いていないのでフェルト底でなくて良いと思うが、他の川で使うのは難しいかもしれない。

翌日、近くのホームセンターに見に行ったら、お目当ての靴が売っていた。アマゾンで買えばあと1000円位は安くなりそうだけど、サイズを確認させてもらえて、問題があれば他のサイズに交換してもらえる有難さに報いるために、そこで購入した。

ウェーディング・シューズとして使用するため、水抜き用の穴を開ける事にした。そこにお金をかけると何のために安い靴を買ったのかわからなくなってくるので、手持ちの道具と片側ハトメを使った。手持ちの道具で靴底近くに取り付けるのは難しく、結果ハトメの表裏が逆になってしまったが、機能はするだろうから良しとする。  

 

水抜き用の穴は二つずつ、靴の外側内側で計四組開けた。この写真では割と奇麗に穴位置が並んでいるが、他の箇所は高さが違ったり近過ぎたりで、不格好。まぁこれも機能すれば(するのか分からないけど)良しということとしよう。あとは、縫い目を硬化しない接着剤で補強した方が良いだろう。