石垣島ソルト F. F. 外道戦記(1) 再挑戦
以前、宮古島のリーフでイシミーバイ(カンモンハタ)を釣った際にはリーフエッジまで辿り着けず、あの先にフライを投げれば超大物、例えば GT が掛ったんじゃないかという想いが心の中に止まり続けていた。いつか沖縄で試してみたい、というか直ぐにまた行こうと考えていた。
去年、石垣に行こうという話があり、釣りの準備も少し始めていたのだが、いろいろあってその話は流れてしまった。計画が復活して宿のキャンセル待ちをしているところで、あの東日本大震災が起きた。辛い思いをされている人が沢山いて、心痛めた日本社会は自粛ムードに包まれたが、自分は旅行をすることにした。
最初に宿をとるのに苦労したのは、計画した日がちょうどトライアスロンの国際大会の日程と重なっており、ホテルなどが押えられていたかららしい。大会は実施されたので国際大会や一般の部に出場するアスリートは島に来ていたが、日本人は「自粛」で、外国人は福島原発の事故による放射能を恐れて旅行を取り止めている様子で、観光客は疎らだった。現地の方に聞いたところでは、五月以降の宿の予約がほとんど入ってないらしい。
さて、イシミーバイやガーラを目指した釣行がどんな結果であったかは題名を見れば想像が付いてしまう訳だが、それはそれで楽しいものではあった。沖縄の海でフライフィッシングをするということ自体が冒険であり、何かが釣れてくれれば「新しい体験」をすることになる。今度行ったときには、また違う魚を釣ってみたい。(本命も釣りたい。)
(続く)