星に願いを

お盆休みに泊まっていた宿からは、天気が良ければ見事な星空を観ることが出来る。今回は三晩とも快晴で天の川もバッチリ。そしてペルセウス座流星群の時期と重なって、毎晩、流れ星の天体ショーを堪能した。

大規模出現となった数年前の獅子座流星群のときから暫く、流星を観るのがマイブームだった。それで、前から不思議に思っていたけど追求していなかったことが、とても気になる様になった。

『◯◯座流星群』の流れ星たちが飛んで来た方向を辿ると、一点に交わる(らしい)。その点を『放射点』(または『輻射点』)と言い、例えばペルセウス座流星群は、この放射点がペルセウス座の中にある故にその名を持つ。放射点は星座が動いていくのに従って動き、いつもその星座の同じ点に在る。何故そうなるのだろうか。

流れ星というのは「宇宙に在る塵などが地球の引力に捕まって地上に向かって落下してくるものであって、『◯◯座流星群』の流れ星も同じだ」と思っていた。そうだとすると、基本的には地球の中心に向かって、鉛直方向に落下してしてくることになるが、これだと放射点というものが説明出来ない。つまり、(少なくとも『◯◯座流星群』に対しては)理解が間違っていた訳だ。

放射点が出来るのは、『◯◯座流星群』の流れ星が皆、平行に飛んでいるからだ。『放射点』は、透視図法でいうところの『消失点』なのだ。鉛直方向の落下ならば地球は丸いので平行にならないのだが、もしも見ることが出来る範囲の流星は平行と見なせるとしても、放射点はいつも真上になるはずだ。実際にはそうはなっていない。

(なんだか長くなるので、次回に続く