星に願いを 2

続き

『放射点』=『消失点』ということにずっと気が付かなかった。流星群の放射点がある星座と共に動くのなら、流星はいつもその星座の方向から地球に飛び込んで来ていることになる。(先入観がなければ、当たり前の結論ですが…)

流星群はどれ位の速度で飛び込んで来るのか。日本流星研究会のサイトの情報によると、例えばペルセウス座流星群の場合、「対地速度:59km/s」だそうだ。地球の大気と流星となる塵がそんな超高速で『衝突』するのだが、そんなスピードを出しているのは流星の方だろうか、それとも地球の方か。

地球の公転半径は1億5千万kmらしい。1年かけて太陽の周りを回るのだから、地球の速度は、

 ( 2π × 150000000km ) ÷ ( 365日 × 24時間 × 60分 × 60秒 )
   = 29.9km/s

ということで、結構近いけど一致はしない。流星群の塵も地球と同じ位のオーダーの速度で飛んでいて、双方の合成速度の方向に放射点が出来る。

ちょっとスッキリだ。