岩手釣行4 目覚めのカフェオレ

続き

翌朝。Takadaさんが起き上がって一階に降りて行く。「お、釣りに行くのかな?」と自分も起きて階下へ。さて川はどうなったのかとみると、カップにすくって目覚ましのカフェオレにしたい様な色合いだ。二人で近くの支流も見に行くが、そちらも「こりゃ駄目だよね」という感じで、工房に引き返した。

TakadaさんはKawagarasu工法でロッドを作っている『兄弟弟子』で、見せてもらった竿はとても丁寧な造りだった。うーん、見習わなくては。釣りも出来ないことだし、お互いのロッドや、Takadaさんの見事なオール竹製のランディング・ネットのこと、日頃の釣りのことなどを話す。そうこうしているうちに意外に早く、前日の午後に合流したShimaneさんが起きてくる。ウイスキーの減り具合から推察するに、(殆どをもう一方が飲んだにしても時間的に)千葉さんはまだ暫くは無理だろう。その間にShimaneさんと食料確保を兼ねて車で各支流を覗きに行くが、道から見える川はどこもカフェオレだ。

千葉さんにこの状況でのお勧め場所を訊く。少しでも水が引いてからとお昼も随分過ぎてから、千葉さん以外の、Shimaneさん、Takadaさん、私の三人で前日の支流に繰り出す。最初は本流に近い辺りを、その後に前日釣った所から上流を釣り上がる。水位が下がったという気はしないが、雨が降っていない分前向きな気持ちになる。魚も前日よりも反応がいい様だ。ぽつぽつ上がる。ただ、どうも魚たちはまだ『避難中』のままなのではないか、という印象を受けた。

Takadaさん
Takadaさん



この川の通常の水の高さはどの位なのだろう。自分の感覚ではこのときでも特別に高い様には感じられないが、今まで降った雨の量を考えると、平水は相当低いのではないかと思った。(地元の方々、どうでしょう?) 今、岩手の渓流の画像が出ているWebページをみると、ポイントとして紹介されている所がかなり浅い気がする。緯度の差や釣り人によるプレッシャーの低さが、そんな違いになって現れるのか。今回の遠征は雨によって釣果が伸びなかったかの様に書いているが、雨が降らなかったとしたら、果たしてどうなったのだろうか。初日の経験を生かして対応出来たのか、それとも…。

Shimaneさん
Shimaneさんの後ろ姿



Shimaneさんは、きちんと『尺』の結果を出していた。お見事。

続く