岩手釣行1 緑の町に舞い降りて

勢いで、竿作りを教えてもらっている Kawagarasu Craft の千葉さん主催のイベントに合わせて、岩手へ釣りに行くことにした。釣れないフライ・フィッシャーにとって、釣り雑誌でパラダイスとして紹介される東北の渓流は憧れの地だ。私もそんな一人だったが、突然「いつか東北の渓で釣りをしたい」という願いがかなう日が来たのである。

飛行機は梅雨も明けてすっかり夏になった愛知の名古屋空港を、岩手に向けて離陸した。岩手の空港は花巻にあるのだけれど、私は盛岡にあるものだとずっと思い込んでいた。それは何故か。松任谷由実の歌の所為なのである。

アルバム『悲しいほどお天気』に収められている『緑の町に舞い降りて』の中に

着陸間近のイヤホーンが
お天気知らせるささやき
MORIOKAというその響きが
ロシア語みたいだった

と歌われている。

どうして盛岡になっているのかが書かれているページを見つけた。

 ・緑の町に舞い降りて

空港の場所がフィクションなんて、さすがは大御所・松任谷由実である。

花巻空港に着陸態勢に入ると窓に雨が付き始めた。一大決心で岩手にやって来たものの、天気は歓迎してくれない様だ。梅雨前線の活動が活発になり、この日から「悲しいほどお天気」なんてとても言えない日々が始まったのである。

雨の岩手
花巻から盛岡に向かうバスから





続く