着実に前進
今日から10月。今年も余すところ三ヶ月になった。この一年の自分の変化というものを考えてみると、まあ、『相変わらず』の範疇で、釣りの腕は上がっていないし、太極拳の進歩も実にゆっくり。いや、他に進展しなければならないものもありそうだが… そういう自分に対して、本当は世の中は動いていて前へ前へと進んでいるのだと、メッセージを発するものに出会う時がある。例えば人によっては、それは年中行事に会う親類縁者の子供の成長だったりするのだろう。
私の場合、それはこの時期、胃のレントゲン検査で飲むバリウムである。バリウムは毎年進歩している。バリウムを渡す人が自慢げに語るには、なんでも今年のは粒子が細かくなり喉越し滑らかになったということで、味の方も、あの「これは食べ物ではありません」という感じが相当薄まっていた。ここまで改良されていることを予め知っていれば、ゴーヤ・ジュースとカスピ海ヨーグルトで特訓をする必要は無かったものを。
こんなに毎年ちゃんと改良されて行くのは大したものである。このままいくとヨーグルト飲料ぐらいに成りそうな勢い。頼むから「今年は予算の都合で旧タイプにしました」というのはなしにしてほしい。もっとも、この様な改良は近年急激になされたものなのかもしれない。この数年の進歩から逆算して10年ぐらい前のバリウムを想像してみると… とても飲めそうにない。