持ち物ダウンサイジング

断捨離と呼ぶには未練たらしいのだが、所有物(の少くとも体積)を減らして、部屋のスペースを増やす試みの一環として、三十年ぐらいオーバーホールや改造をしながら使ってきた自作の真空管オーディオ・アンプとスピーカーを処分した。どちらも変なところがお気に入りで、思い出深いものだが、いかんせん場所をとる。

 

自作真空管アンプ
 

中古製品の買取店は、今はPSE法遵守の都合、安全規格を取ってない電気製品は販売出来ないということで、 アンプの買取というより、バラしてネット・オークションで捌く為の部品の買い取りということなのだそうだ。なかなか良心的というのか、自分でヤフオクに出したら倍ぐらいになりますよと言ってくれたが、煩わしいので買い取ってもらうことにした。

スピーカーは故長岡鉄男氏設計のスワン D-101 で、Fostex の当時のバックロードホーン用ユニット FE106Σ を使って、ベニア板をひいこらジグソーで切って作ったもの。こちらの方は価値はほぼ無いのだろうが、一緒に引き取ってくれた。

売ったのはちょっと前のことなので、もうどちらもバラバラになって、あちこちの人のもとに渡っていったことだろう。ヘッドフォン以外で音楽を聴く環境が無くなるのも寂しいので、売ったお金で小口径のパワード・スピーカーを買った。こちらも、以前のシステムに負けないくらいに見た目が変なので、これはこれでなかなか。