石垣島ソルト F. F. 外道戦記(6) 歓待

続き

案の定、広大な海に向って何度送り込んでも、引いてくるフライに反応がない。フライが通過する水深には魚が居ないのだろう。魚に見られていないのなら遠投しても何の意味もない。それでは、魚が居そうなところへ……。

リーフエッジは一直線ではなく、陸に向ってあちこち切れ込みが入っている。(どうしてこんな風にリーフが成長するのか分らないが。)切れ込みの向う側の、垂直に切り立っている様に見えるエッジに投げれば、壁に付いている魚が反応してくれるんじゃないか。あまり大きな奴が居そうな気がしないが、まあ、しょうがない。

何投かして。ん? 来た!! リールを巻いて寄せてくると、足元のエッジは垂直と言うよりオーバーハングしているらしく、奥へ潜られてしまう。根掛りを外す様に少し左右に動かすとリカバリ出来て、また動きだす。何とかキャッチしたその魚は・・・
 

アカテンモチノウオ
 

昨日の魚と同じ? しかし、一段とグ… 派手になっている様な……。成長するとこういう柄や色になるのか?

魚が釣れるパターンが見付かったので、同じことをやってみると、かなりの率で当りがある。でもあまりフッキングしない。その後釣り上げた魚は、結局すべて同じこの魚だった。帰ってから調べたところ、前日の「ミツバモチノウオ」とは違う、「アカテンモチノウオ」という魚だった。

そんな風に、あまり凄い魚は釣ることは出来なかったのだけど、それでも遊んでくれる奴が居て良かった。今度はデカいのとイシミーバイを釣るどー。

(終り)