負けに不思議の負けなし

このところの夏季や冬季の演奏会などではまあまあ満足の出来だったので、今回は「弾ける曲」より「弾きたい曲」にチャレンジしてみたが……。

いつもの自己採点は、55点ぐらいな感じ。以前、曲の練習の仕方をいろいろ考えてみたが、今回の曲ではその方法で沿って練習することが出来なかった。何故かというと、メロディの音名を覚えられなかったから。

19日に弾いた、韓流ドラマ『ファン・ジニ』の挿入歌『貴方を想い』は、途中で Dm から Fm に転調するフラット天こ盛りな曲で、(ドラマは歴史モノだけど)現代曲なので、今までよく弾いていたハワイアンやジャズのシンプルなメロディとは違い、覚え難かった(覚えられなかった)。練習の時みたいに弾けちゃうという「不思議の勝ち」を狙ったが、駄目だった。綺麗な曲なので、これに懲りず、完成させたい。

ところで、「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」という言葉は野村元監督が使って有名になったが、肥前国平戸藩の第九代藩主にして心形刀流剣術の達人、松浦清静山が著した剣術書『常静子剣談』からの出典なのだそうだ。