戦争は終わった
先週は「さて、本番までにリズム音痴は直るのだろうか」などと呑気なことを言っている場合ではなかった。寒波でこの地域に例年にないほど雪が降って、いろいろ慣れないことをする羽目になったのが影響したのか、高熱を出して寝込む。
体温は夜になっても上がり続け、どんな姿勢をしていても腰が痛くて、気持ち悪くなって戻してしまう。もし流行出していると聞くインフルエンザならば、すぐには治るまい。高熱によってぼーっとしている病床で、合奏が出来なくなったことへの詫びメールの文言を考えていた。
しかし翌日には熱が下がり始めた。「インフルエンザを気合いで撃退」と言いたいが、普通の風邪だったというのが本当のところだろう。格好悪し。まあしかし、それで演奏予定を反古にする必要がなくなったのだから、神様に文句をつける筋合いではない。(嗚呼神様、どうも有り難うございました。)
そんな訳で、早く治って、練習時間も取れ、演奏会も無事終わった。しかし相変わらず本番に弱いわ。練習のときと同じ位には弾けると良いのだが。
● ● ● ●
ジョン・レノンとオノ・ヨーコの “Happy Christmas (War is Over)”
の日本語の曲名は「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」とされた様だけど、この「戦争は終わった」という訳はいかがなものかと思う。確かに“War
is
Over”の部分だけ訳せば(ラブ・イズ・オーバーみたいに)その通りなんだが、歌詞の中では
“War is over, If you want it”
で、勝手に戦争が終わった訳ではないのだから。
こちらのページに書いてある様な、恨みがましい意味でもないと思う。大体、「戦争は終わったはずだ、もし君が望んでいれば」なんてこと、ジョン・レノンがクリスマスに言うか? 町山智浩氏の訳が、ジョンとヨーコが言いたいことのはず。(12/26追記:今年の町山氏の日記には副題の誤訳について明記された。)
皆さん、メリークリスマス。そして良いお年を。