フィッシュ・ファイト

ゴールデン・ウィーク中の釣行になった今回、意外にも道路も川も混雑無し。釣果も一転して好調。いつもこうだと良いのにねぇ…

イワナ


今日は川の中でちょっと面白いものを見た。

或るポイントにフライを投げると、そのすぐ近くで魚の背が水面より上にぬっと出た。合わせると、乗らずにスッポ抜けてくる。魚は同じ場所でジタバタしている。「しまった、合わせ切れ(フライが魚の口に残ったまま糸が切れる)か」と思って仕掛けを見れば、フライはちゃんと仕掛けに付いている。

魚のジタバタは続いている。何をしているのだろうと近寄って見てみると、一匹だと思っていた魚(アマゴ)は実は二匹で、お互いを追いかける様にグルグル回ったり、噛み付き合ったりしている。魚を前にした釣り人の当然の行動としてフライを投げてみたが、連中はそんなものは眼中に無く、完全に無視して闘いは続く。

最初に投げたフライが引き金になったかどうか分からないが、恐らくこの二匹のアマゴは猟場の場所取りでもめていたのだろう。渓流魚は、安全でかつ効率的に餌が獲れるポジションを『強い』者から順に確保するらしい。『強い』は体格で決まる様だが、このアマゴ達は20cm弱の殆ど同じサイズだったので、実際に闘って優劣を決することとなったのだろう。

写真に撮ろうと近付き過ぎたため、勝負の決着は持ち越の模様。写真は上手く写らなかった。無念。