ハンドル・ノブの製作

先日の釣りの終盤、フライリールのハンドルに手をかけたところ、手触りでノブが無くなっていることに気付いた。どうやら岩の斜面を滑り落ちたときにリールをぶつけて、割れて外れたらしい。このリールを買って間もなくの頃に割れたのを接着剤でくっ付けてあったのだが、そこからまた割れたのかも。安いから買った Redington CT 5/6 の木製ハンドル・ノブは、あまり良い材質ではなかった。同シリーズのリールを代理店に送って直してもらった例もある様だが、これを買った店が守山に移転して遠くなったこともあり、修理に出すのが面倒なので自分でハンドル・ノブを作ることにした。

ホームセンターでハンドル・ノブになる様な適当なものを探したが見付からないので、100円の花梨の端材を買ってきて自分で削り出すことに。まずハンドル軸が通る穴を空けて、作業がやり易い様に長めに切り出す。
 

切り出す
 

小刀、カッターナイフ、やすり、紙やすりなどを総動員し、削って円筒形にする。
 

削る
 

必要な長さに切り、軸の頭が入る部分の径を広げて、ウレタンで塗装。取り付けて・・・
 

完成
 

完成!(実際には軸の頭が入る部分を深く削り過ぎてしまって「遊び」が多くなり過ぎ、内側をエポキシで肉を盛ってから削り直すはめになった。) 自分ではなかなかの出来だと思っている。

結構長く使用しているのでもう買い替えた方がフライ業界のためではあるが、何の変哲も無いところが気に入っているし、一つ部品が無くなっただけで使えなくなる(という訳でもないが)のは癪に障る。自作ハンドル・ノブが付いて更に愛が深まった。でも、カワガラス師匠こと千葉さんにロッド作りを教わっていなかったら、旋盤も無しに作れるという発想はしなかっただろうな。