コモド・ライヴ 1

一月余り犬山祭ネタで引っ張った後、その翌日のコモドでのライヴについて書くか、それともゴールデンウィークにあった最近のライヴについて書くか悩んでいるうちに、どちらも古い話になってしまったので、心置きなく古い方から。

4月6日に春日井の Cafe Comodo で、我がウクレレの先生、倉知誠氏のバンド “Latin Composer” のライヴがあった。前半は倉知氏のウクレレ・ソロ。


師匠

BESSA-R / CANON 50mm F1.8 II / FUJIFILM FUJICOLOR 100




ウクレレと言うと、我々の年代だと牧伸二のイメージが強い、と言うか、それしか思い浮かばないという状態で、もう少し若い人になると今度は高木ブーのイメージになる様だ。高木ブーのウクレレはとても真面目なものなのだが、如何せん「ザ・ドリフターズ」のイメージが強く、ウクレレにはどうしてもコミカルなものという印象がつきまとう。ただ、最近はフラなどのハワイのカルチャーが日本でも人気となり、(両氏のお笑い芸を見かけることも少なくなったこともあって)状況が変りつつある様だ。

ウクレレ・ソロというのは簡単に言うと、他の楽器を用いずにウクレレ一本だけで演奏するスタイルのことである。ウクレレはギターに比べ弾ける音域が狭く、音量も小さい。音の伸びは少ないし、深さでも全然敵わない。それでも逆にウクレレの音はギターには出せないのであって、ウクレレの演奏にはギターと違う独自の美しさがある。

テレビを見ていると、CMなどに和み系であるウクレレの音が頻繁に使われていることに気付く。ただそういうときのウクレレの音は大抵「弱々しい可愛らしさ」を便利に利用した感じで、自分はウクレレ・ファンでありながら聴いても嬉しい気持ちになれない。先生の演奏にはそういう「か弱さが武器」という様なところは無く、斯く弾きたいものだと聴く度に思う。こういう先生が教えてくれる場所が近くに有って良かった。多分、ここじゃなかったらとっくに辞めてたと思う。