岩手、再び —— Never Say Goodby

続き

他のフライフィッシャーと一緒に釣りをする機会が殆どない私にとって、何泊も泊まり込んで釣り談義をするこの岩手釣行は貴重だ。皆さん、フライに道具に、拘りや思い入れがあって、聞いているとなるほどなぁと思う。逆に自分は考えて釣りをしていないものだからお返しをすることが出来なくて、なんだか申し訳ない。

「みんなが使うエルクへアー・カディスはどんなの?」という話から、一人一本づつ巻いて、代表してKajiさんがすべてのフライを使って釣り比べをすることになった。私は内心、ヨワッタナと思った。エルクヘアー・カディスは早く巻けて使い勝手もオール・マイティー、人気 No.1 パターンなのだが、自分はほとんど使わない(よって、ほとんど巻かない)毛鉤なのだ。

もっとリアルなパターンが好きだという訳でもなく、最近のお気に入りはコーチマン系ウルフで(ん? ウルフ系コーチマンか?)、ほとんどそればかり。去年は増水の影響が大きかったのか岩手の魚たちに不評であった。ふさふさエルクで釣りまくる千葉さんを指をくわえて見ていたので、今年はエルクも巻いて持って来てはいたが、ウルフでも釣れたので大体それで徹した。(ホッとした様な、神秘さが薄れたみたいで寂しい様な…。)

皆より良いフライを巻けるとは到底思えなかったが、変なものが好きな魚が残っているかもしれないし、違う感じのフライもあった方が良いだろうと思って、ピーコック・ボディーにしてみた。(現在、千葉さんのサイトで皆の巻いたエルクを見ることが出来る様になっていて、実際どう見ても私の巻いたのは酷い出来である。)


そんなことをしながら、楽しい日々を過ごした岩手釣行だった。皆さん、有り難うございました。またお会いいたしましょう。良かったら、当ブログもたまには覗いてやって下さい。



釣り人たち




(おしまい)